第151話

新章40
20
2026/07/20 07:34 更新


―――No Side グリーフの屋敷



ドミナは、あなたとドゥウムの戦いを目で追えずにいた


先刻、ドゥウムは「二割からだ」と宣言していた。あなたはその言葉に返事をしていなかった。始まろうとしている激戦に備えていたのだ……


流れるような動きで大剣を振るドゥウムに、圧倒される。一方、武器を切り替えながら、ドゥウムの力に合わせて立ち回り、戦うあなたはというと、間違いなく今ドゥウムを倒すことは不可能であると感じ取っていた


互いの刃がぶつかる度、衝撃波が発生する。繰り広げられる精鋭同士の戦いに、ドミナは目が奪われていた


刃が弾き合い、二人は一時後退して止まる

ドゥウム
……やはりかなりのやり手だな
ドゥウム
四割は出しても問題なさそうだ


その瞬間、ドゥウムはあなたの視界から消えた


あなたは辺りを見回すことはしなかった。彼の魔力を感覚で追っていた


そして、勢いよく自身の背後に向かって大鎌を振り上げる


ドゥウムはそこで既に大剣を構えていた。再び刃がぶつかる


あなたは大鎌から片手を離し、もう一本大鎌を手元に生み出した


ドゥウムの首目がけて振った

(なまえ)
あなた


ドゥウムは指先でであなたの刃を掴んでいた。あなたがいくら動かしてもビクともしない


ドゥウムのパワーもスピードも、共に跳ね上がっていた


あなたは一瞬顔を顰めて、掴まれた方の大鎌を消し、ドゥウムを蹴り飛ばした


そして、あなたの目はあの大剣にいっていた

(なまえ)
あなた
(あの剣、変な魔力が集中してる。剣自体じゃない…………何か埋め込んでる?)


次はあなたが一気にドゥウムに接近した。ドゥウムの一振を空中で身を翻して躱し、小ぶりな短剣を生み出し、その勢いのまま大剣に突き刺した


あなたの想像より大剣は遥かに硬く、なかなか貫くことができない。ドゥウムの拳が飛んでくるほうがはやかった


咄嗟に盾を生み出すも、威力を殺すことはできず、短剣から手が離れて飛ばされる


ドゥウムはヒビが入った大剣を見ていた

ドゥウム
……今のお前の実力は大体わかった
ドゥウム
―――五割だ


ドゥウムが大剣を構えた。体からビキビキという音が聞こえる


次にあなたの目に映ったのは、ドゥウムが十数メートル先で構えている姿ではなく、あなたに向かって大剣を振り上げている姿だった


やばい、と直感したあなたは、素早くドゥウムの影に入りこみ、後ろに回り込む


あなたはもう一度、ドゥウムの首を狙って大鎌を振るった

ドゥウム
まさかこの私が―――


次の瞬間、あなたの右肩からみぞおち辺りまでがドゥウムの大剣によって裂かれていた

ドゥウム
―――魔法を使うことになるとは……


あなたは理解が追いつかなかった。自らの口と傷口からふき出す血を認識して、素早く後退する


傷口をおさえた。咳き込む度に、血が口からも溢れる


ドゥウムは大剣を肩に担いで、あなたを見下ろした

ドゥウム
……話にならないな
ドゥウム
“自らに枷を何重にも施した状態”でいる限り、お前が私に勝つことはないだろう……


あなたはその言葉を聞いて、また顔を顰めた。傷口をおさえる手に魔力を集中させて、闇の力で自己回復を進めている
(なまえ)
あなた
……そんなの、言われなくてもわかってる


あなたは一人、呟いた―――









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