―――No Side 魔法局
マッシュのいる尋問室では、ライオ・グランツがマッシュと話していた
ライオはマッシュのそっけない返事にフッと笑い、背中越しに感じる強大な魔力に目を向けた
何も無い場所から、突然闇のポータルのようなものが出現した
そこから、闇色の大鎌を持ったあなたが現れた
振り下ろした大鎌は、確実にライオを狙っていた
が、ライオはどこからか出現させた杖から放たれた一筋の光で大鎌の刃は折れた
完璧なコントロールで綺麗に刃だけを折ったライオは、すぐにマッシュの方を振り返った
既にライオの後ろから消えていたあなたは、マッシュの手を取っていた
だがあなたがマッシュを連れ出すよりも早く、鋭く尖った無数の砂が二人を取り囲み、貫こうとしていた
すばやく反応した二人は、マッシュは拳で、あなたは生成した新たな大鎌で砂を破壊した
だが間髪をいれず二人に岩のような砂が降ってきた
一秒にも満たない時間の中で頷きあった二人は、すぐに行動を始めた
あなたが大鎌を一振りして放った闇が目の前の砂を呑み込み、闇に還していった
その隙にわきから走り出たマッシュは、砂の魔法使いを討ちに行った
それに反応した砂の魔法使いは、砂の障壁をつくり、マッシュの拳を防いだ
ライオの声で行動を辞めたのは、その場の全員だった
姿が顕になった魔法使いは、あなたが避けていた“強大すぎる魔力”の持ち主の一人、オーター・マドルだった
その後ろには、他にも五人の神覚者が立っていた
口々に“規則通り”という言葉を並べ、神覚者たちは二人の処刑への意志を顕にした
マッシュがあなたの横に並んだ
二人は臨戦態勢に入り、じっと彼らを見つめる
そこに割って入ってくる人物がいた
首を不自然に揺らしながら、フラフラと歩いてくるブレス
その場の全員は彼に注目した
顔を上げれば、焦点のあっていない目がギョロギョロと動いているのが見えた
マッシュとあなた以外の全員が目を見張った
緊迫した空気が張り詰めるのを、二人は感じた
不気味な何かが、二人を狙っていた












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!