第40話

# 36 一目瞭然
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2025/06/07 13:00 更新
あなたside



蜂楽「え、あなたっち、かれし、いたの…?」



みんなが呆然としているが、彼の顔は少し満足そうだ。

いい迷惑すぎるんだけどね。



あなた「凛、いい加減にしなさいよ。後、ほっぺた痛いから放して」



ちょっとキツく言うと軽く舌打ちはされたが、

顔は放してくれた。コンパクトミラーで顔の様子を確認

するが、やはり赤くなっている。後で冷やしたほうが

良さそうだ。


にしてもなんで、凛は“彼氏”なんて言葉ワード

使ったんだろ。そんな話、凛としたっけな…?

悶々と考えていると頭に電球がパッとついたような

気がした。1つ、考えが浮かび上がる。



あなた「ねぇ、凛。“大きくなったら結婚しようね”っていう子供の戯言、告白の了承と考えてたり…はさすがにないよね?」



凛「チッ…それでなんか悪いかよ」



わー、わー。ほんとにそうだった。変なところでなんか

拗れてる。知らないうちに私、彼氏ができてる!!


どうしよう。いやべつに前通ってた学校にも、今の学校

にもいい感じの人とかいないけど!いないけど!!



凪「ってことは、No,1は、あなたの彼氏確定?」



あなた「いや、えと、その、つまりね…これには」



凛「さっきからそう言ってるだろ、タコ。コイツに手ェ出すな、コロスぞ」



もうおしまいだ。もう何言ってもかき消される。



蜂楽「あなたっち、彼氏いるなら教えてよ…」



ちょっと泣きそうな顔で言われてしまう。

やばいさすがにまずい。



あなた「だから話聞いて!ふぉふぁふぃふぁふぉ$%&@(誤解なの)!!」



誤解なの、と言おうとしたが、案の定、凛に口を手で

塞がれてしまい、何を言ってるか分からない状態に

なってしまった。凛、許すまじ。



潔「まあでも、あなた、可愛いし、優しいし、頭良いし。彼氏の1人や2人いてもおかしくないだろ」



だから待って、誤解なんだってば。それ。

変なこと言わないでってば。



北斗「おい、お前ら」



北斗の声が空気を切り裂く。



北斗「ここはアナリストおれらがいていい場所じゃねぇ。出るぞ」



鮫澤「出たとしても、どこに行くんだよ」


北斗「アナリストの控え部屋があるらしい。そこに向かえってスマホに連絡入ってた」



彼はそう言うと、ブルーロック内で支給されている

スマートフォンの画面を私達に見せる。

アンリさんからのメッセージが確かに届いていた。



鮫澤「ちぇっ。じゃあ行くかぁ…じゃあね、みなさん」



鮫澤君は完璧な微笑みを浮かべて手を振る。



潔「行っちゃうのか…」



あなた「みんなが生き残っている限り、また会えるって。まだまだ始まったばっかりでしょ?」



凪「なにそれ。あんた、脱落する気、ないじゃん」



蜂楽「…また彼氏の話、ちゃんと聞くから」



彼らに少しだけ微笑み、近くにあった扉の方へ

足のつま先を向けた。



あなた「じゃあね」

真っ直ぐな道をてくてく歩いていると、アナリストの

控え部屋にたどり着いた。机と椅子、それに

ウォーターサーバーまであって、地元のフードコートを

何故か連想させてしまう。



鮫島「ねぇねぇ、あなたちゃん。ほんとにあの…糸師凛ってやつと付き合ってるの?なんか、君と彼の言動がちょっと食い違ってるような気がしたんだよね」



つっこまれたくない内容に触れられてしまった。

もうちょっとだけでいいからその話題、寝かせて

欲しかったな。どうせ、また誰かから聞かれるんだし。



あなた「…さあ、どうだろうね」



鮫島「さあって…あなたちゃんって結構秘密主義なんだね、ミステリアスってよく言われない?」



あなた「…別に、あんまり言われたことないけど」



鮫島「えー…何か、あなたちゃん、そっけないなぁ…もっと僕と話すオンナノコはニコニコしてくれるのにぃ」



女子全員がニコニコしてあんたと話してくれるわけ

ないからね、と心の中でつっこんでみる。



北斗「おい、鮫島。本人が避けてる話題をわざわざするんじゃねぇ。あなたも、嫌なら嫌って言えよ。馬鹿らしい」



鮫島「え、嫌だったの⁈あなたちゃん?え、ほんと、に…」



まためんどくさいことになってしまった。そろそろ

疲れてきてしまいそうだ。



そう思っていると、支給されているスマートフォンが

軽やかな音を鳴らし、新規メッセージを通知する。


開くと、そこには“試合の監査員の要請が入りました”と

書いてあった。



試合の、監査員要請…?



絵心「やぁやぁ、アナリスト共。今から試合の監査員について説明する」



控え室モニターに絵心さんの様子がまた映る。

いつでもどこでも出て来れるじゃん、この人。



北斗「試合の監査員って俺達がやるのかよ」



絵心「そうですよ。ここには2ndステージから4thステージまである。監査員は日中暇な、お前らにやってもらう」



日中暇とは失礼な。私は勉強してるよ!



絵心「試合は監査員が1名以上いないと始められないようになっている。そして、選手達は監査員としてアナリストを1人、指名できるようになっている」



ここは本当にキャバクラかホスクラか。本当に指名が

全ての評価に繋がってしまっている。



絵心「指名が入ると支給した個人のスマートフォンに通知がいくようになっている。あなたの名字あなた、お前のスマートフォンには通知が入っているだろう」



改めて確認してみると、『試合の監査員の要請が入りま

した。』とあり、メッセージを詳しく確認すると、

コートの場所、チームメンバーまで書いてあった。



絵心「で、この監査員の指名は選考の加点にはしないからそこまで気を張らずにやってくれればいいよ〜まぁほんとに曖昧なところはちゃんとVARで確認するから…ってことで、よろしく〜」



そう言うと絵心さんは画面から消えてしまった。



北斗「じゃ、あなたは指名が入ってるし、俺は調べ物があるから。試合終わったらまた控え室来て」



じゃ、がんばれ。と言うと北斗は部屋を出て行って

しまった。鮫島君もそれにちょこちょこと着いていく。



私は1人になった。もう一度、メッセージの内容を確認

してみる。



あなた「やっぱり…」



私は、目を伏せて、コートの場所へと向かった。



必死に、雑念を追い出しながら。





































『 第1コート  チームRED vs チームWHITE 』





チームRED 糸師凛、蟻生十兵衛、時光青志

チームWHITE 潔世一、蜂楽廻、凪誠士郎







この試合の監査員として、指名されました。




お久しぶりです、aina です。しばらく見ないうちに、読数が60000を超えていました。ありがとうございます。

こんなのんびりのんびり小説をたくさん読んでいただいて嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。

そして、お気に入りが440、スポットライトが20を突破して21になりました。ありがとうございます。

Amiさん、ありがとうございます。満足していただけるようにこれからも頑張ります!



私事なのですが、最近ウインドブレーカーにハマっておりまして。前に親が見ていてちょこまか勉強の途中とかに覗いていたのですが、ちゃんと観たらどハマりしました。そして…

書いてみようと思って今設定を練り練りしてます。

みなさん、ご興味ございますか?

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では、次の物語で、皆様をお待ちしております。










追伸。
もうすぐテストが始まるので、更新は7月以降になる可能性が非常に高いです。ご了承くださいませ。

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