あれから、定期的に首領から任務を受ける様になった。
暗殺の任務だけでなく、調査や潜入
最近は、他の構成員の商談に連れて行かれ、見学の様な状態になっている。
恐らく、更々私も商談の任務をする事になる。
その為の付き添いなのだろう。
もう、逆らう事は無理なのだと判ったし、
何度も殺しに手を染めた為か、暗殺任務の時、私はもう何も考える事が出来ずに任務を遂行する様になっていた
矢張り、来た。
商談の知識なら、ある程度は判っている。
側で見学させられ続けてきた。
だが、実際にするのとは、当たり前だが訳が違う。
だけど、
今更逆らえない。
けど、上手くやらないといけないから
後ろに立つ黒服の、驚きの視線を背中に感じた。
でも、今はそんな事気にしてられない
本当は判ってた。
何かの目的があるからこそ、中也も紅葉ねぇももとくんも、私に色々な事を教えて呉れたのだと最近気づいた。
此の人も中々頭の回る人だな、、
確かに、利益は此の人の方が圧倒的に少ない、
けど、、
嘘だ
利益の差等、今更逆にする事は出来ない
『相手を騙すなら、情を捨てる』
よし、読み通り、
之で、相手を不利益に出来る、
ごめんなさい、
ごめんなさい
ー数日後ー
あの時商談をした会社は、破産して潰れたらしい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!