第6話

青組
712
2023/05/03 10:37
if
…ッはー。
思い出してしまうあの日のケーキを

彼女が作ってくれたケーキがもう一度食べたい。
普通のケーキがたべられない。

もう一度、彼女と一緒に。




hotokeを殺した日から
3年が経った今日。

そして、付き合い始めたのも
6年前の今日だった。


付き合い始めてちょうど2年がたったあの日。。。
if
ほーとけ?何作ってるの?
ほとけ
わああ!びっくりした~。。

あ、これ?
ケーキ!IFくん、チョコ好きでしょ?
だからあーチョコケーキにしてみましたーー!
if
へー。w









ほとけ
よし!できたよー!
食べようっ!
if
…んん-美味しー。。

美味。。。
ほとけ
wwwww良かった!
正直、チョコは好きじゃなかった。

バレンタインのチョコだって本当は
食べてなんかいなかった。

チョコを食べると思い出してしまうから。

死んだ妹のことを

妹はバレンタインの日には必ずチョコを
くれた。
でも突然ある年からもらえなくなった。
それは、妹に難病が見つかったから。
年の離れた妹だったが
ずっと仲もよかった。

でもある日くだらないことで
喧嘩をしてしまって。

_それが妹との最後の会話だとも知らずに

妹は12歳という若さで
息を引き取ってしまった。




だからチョコレートなんて
食べたくもなかった。
if
美味しい……(ポロリ。
ほとけ
え、いふくん?大丈夫?
まずかった?ごめんね?
if
美味しい。美味しい。大丈夫。
ほとけ
本当に?
if
…うん。もちろん!
なぜだか涙が止まらない。

妹のチョコと味が似ていたからかもしれない。
美味しい。美味しい。美味しい。


どうして重ねてしまうのだろう。

彼女が妹になることが出来なければ
妹が彼女になることも出来なかった。

どうして美味しく感じるのか。
その答えは案外すぐに見つかった。






同じ愛した人だから。


似てもいないのに
なぜだか笑顔が似ているように
見えたのはそのせい。





















































だから訂正する。

俺は愛した人すべてにもう1度会いたい。


だって愛してるんだもん♡

妹のこともhotokeのことも
勿論ないこのことだって。




ガラスの表面を見て移った俺の顔は
まさしく 悪魔 のような顔だった。

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