飲み会のあと、
ウォヌとミンギュは二人で帰っていた。
ウォヌが先に口を開いた。
答えは、一秒もしないうちに返ってきた。
あまりにも早すぎて、まるであらかじめ準備されていたみたいだった。
けれど、それは考えなしの返事なんかじゃない。
迷いのない、確信に満ちた「当たり前だろ」という色をしていた。
——即答だった。
きっと、他のメンバーに同じことを聞いても、答えは変わらなかっただろう。
沈黙のまま歩く帰り道。
人通りの少ない歩道に靴音だけが静かに響く。
すると、ふいにウォヌが足を止めた。
ウォヌがつぶやく。
その声は、風にかき消されるほど小さかった。
ミンギュはそれ以上は何も言わなかった。
きっとミンギュはウォヌと同じことを思っていた。
ミンギュとウォヌだけじゃない。
ー13人でステージに立ちたいー
それはSEVENTEEN全員が思っている事だった。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。