鶯のさえずりと共に春風が新築の家を包み込む
あなた 「大っきい、!ね!お兄ちゃん!」
輝いた目線の先にはお兄ちゃんと呼ばれる少し背が高い人がいる…
及川 「そうだね! やっとあなたと暮らせるね」
母 「そうね とっても綺麗」
父 「頑張った甲斐があってよかった」
お兄ちゃんと言っても血が繋がっている訳でもない。 親の再婚の関係の義兄弟だ。
でも8年前から会っていたし何も違和感はなく お兄ちゃんと呼ぶ。 本当の家族みたいに仲良しだ。
母 「あなたは1週間後くらいから転校先の学校よね! 準備とかもあるだろうし先に支度しちゃいなさい!」
父「そうだな。徹も手伝ってやれ! まだ終わっていない片付けとかは俺たちでやっておくから」
お兄ちゃんとお父さんは元々宮城に住んでいたので私とお母さんはこっちに引っ越してきた。
だからお兄ちゃんは学校を転校せずそのまま青葉城西に通い続けている。
及川 「でもあなたなんで青城来ないの!? お兄ちゃん泣いちゃう(泣)」
あなた 「だってお兄ちゃん一緒のところ来たらずっと引っ付いて来そうだもん」
及川 「こっちに来れば岩ちゃんもいたのにねぇ岩ちゃん待ってたよ?まあ僕は会わせたくないけどッ」
最後に言っていた言葉なんか聞こえないくらい驚くべきことがお兄ちゃんの口から出た
あなた 「岩ちゃんもこっち来たこと知ってるの!! 久しぶりに会いたい!」
及川 「やぁーだねッ 会わせるもんか!」
長期休みや連休の時よく宮城に来てお泊まりをしてたので会わせたくないとかよく言っているけどお兄ちゃんと岩ちゃんと一緒に遊んでいるので仲がいい。 なんで合わせたくないかは聞いても教えてくれない…
及川「ほら早く準備するよ! バッグとか出して!」
あなた 「は〜い 」
及川 「あ! そうだ! あなた部活どうするの??」
分かりきっているが確認と言わんばかりの声色で聞いてくる
あなた 「聞かなくてもわかってるでしょ? もちろんバレー部のマネージャーだよ」
及川 「だよね〜! あなたが入ったってわかった瞬間練習試合仕掛けちゃうんだから!」
あなた 「バカのこと言ってないで!」
そんなことを喋りながら制服をハンガーにかけ目の前に迫る学校に備えて支度を行った。
あなた 「ある程度支度も終わったし大丈夫だよ! ありがとう!」
及川 「ほんとにもういいの〜? またなんかあったらお兄ちゃんのこと呼んでね〜 じゃあねえ〜」
準備も終わり外も暗くなってきた頃ハンバーグのいい香りが鼻に届く
母 「あなた〜 徹〜 ご飯できたから下おいで〜」
その声とともにドタドタと階段を降りる音がして私も続いて階段を降りる
あなた 「え!? 岩ちゃん!!」
母 「そうなのよ〜! さっきスーパーで会ったのよ」
岩泉 「久しぶりだな 晩飯誘って貰って来たんだ」
及川 「岩ちゃんなんできちゃったんだよ…」
私より先に席ついていたお兄ちゃんはそんな事を口先で言っていたがなんだ嬉しそうだ。
岩泉 「あ、あなたはやっぱ青城来るんだろ? もちろんバレー部のマネで」
あなた 「いや、私烏野行くんだ! でもバレー部のマネージャー!」
ぽかんとした顔で岩泉は言う
岩泉 「は?青城じゃないの? なんでだよ?」
あなた 「お兄ちゃん引っ付いて来そうだし1番はずっと甘えてられないし」
岩泉 「なんなんだよそれー でも悲しいなあ」
そんなことを言い及川の方を見たら初めて聞いた理由を浮かない顔をして聞いていて
とても気掛かりでいた。
及川 「なんでよ〜やっと一緒に住み始めたところでずっと甘えてられないなんて、お兄ちゃん寂しッ」
ご飯を食べ終わり久しぶりにゲームをしていた。
あなた 「うわぁぁぁ! 赤甲羅!」 ←8位
岩泉 「よっしゃっ あなたごめんな! 抜かしてもらうよっ」←9位
及川「そんな下位争い惨めだねッ 僕は優雅に1位で走らせてもらうよっ」
あなた 「っふ」
及川 「何その顔怖いッ …待って待って青甲羅!?」
あなた 「全速力で行くよおお!」
及川 「待って なんで!? 12位まで下がちゃったじゃん!」
終了後
あなた 「いえええい!1位!」
及川 「さっきまで1位だったのに…」←11位
岩泉 「やっぱりあなた上手いんだよなぁ」←9位
すっかり遊び疲れた私たちはお風呂に入ることにした。岩ちゃんは泊まっていくらしい。
あなた 「私先に入ってくるね!」
勝ちの優越感に浸りながらるんるんで脱衣所に向かう
岩泉 「及川なんで烏野行くの止めなかったんだよ」
及川 「あなたと違う学校なのはすっごい悲しいけど岩ちゃんとあなたの関わりが減るからまあいいけどッ」
岩泉 「そんな強がんなよ(笑 )」「浮かない顔してた癖によ」
及川 「あ、バレてたから?」
岩泉 「おうバレバレだ やっぱ兄弟で違うと悲しいよな」
及川 「兄弟..ね」
俺も及川本人もその気持ちに何となく気づいてはいたが気づいていない…ふりをするしか無かった
あいつもあんな調子だし…な
あなた 「上がったよぉ!お兄ちゃんたち入んなっ!」
俺たちの考えなんか知らないあいつはご機嫌そうに俺たちに自分が風呂を上がったことを伝えぐんぐんバーを口いっぱいにほおりこみ幸せそうな笑みを浮かべて、テレビを見ていた。
岩泉 「俺らも入るかぁ」
及川 「一緒に!? 岩ちゃんのエッチ!」
そんなわけねぇだろ。ほらお前先入ってこいそんな事を口にして一日を終えた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!