不穏。

🤍さんのキャラ崩壊有。

～ 💙 Side ～



普通に登校中、久しぶりに登校の時に見たラウールに皆釘付けだった。

各自、ラウールの名前を呼び、お早うと挨拶した。

そして、一番最初に気付いた佐久間の名前を呼び、にこ、と笑った。

…普通に、ラウールが言った言葉は、意味が分からなかった。

余り動かない頭を本気で回転する。

ラウールが？うちの恋愛相談担当が？何故佐久間にそんな事を？

考えるだけ無駄で。ドンドンと疑問が増えて行くだけだった。

そりゃ佐久間もそんな反応をする訳で。

俺だって、「 翔太くん、フラれて無かったの？ 」なんて言われれば心臓が持たない。

なんて、考えてる暇は無いんだろうけど。

一番良く見ていて、それで居て 一番仲が良い深澤が佐久間を庇う様に前に出る。

ママ、と良く呼ばれていたからか、そう言う所の駄目な所を注意したくなったんだろう。

でも、下手に宥めようとすると、結果が残酷になったりだとか。映画とかで良く見た事がある。

深澤の動きを見て、康二が自分もしなければ、と動き始めた。

そして、佐久間の手を取り、学校へと連れていった。

自分も行動を起こさないと。深澤の隣に行き、ラウールを見詰める。

車のせいで、最後の部分が聞こえなかった。

そして、うっすら優しく笑ったら、俺の方に来て…。

は、？今ごめんって。

疑問に思った瞬間、俺はラウールに押された。

道路の方へ押された俺を見て、直ぐに手を差し伸べた深澤。

でも、俺はその手を掴む事が出来なかった。


…だけど、不幸中の幸いか、車は来なかった。

少し痛む腕を押さえ、ふっかの方を見る。

俺よりも慌てている様で、大丈夫かと何度も聞いて来る。

大丈夫、と言う言葉にホッと胸を撫で下ろしていたが、

逃げた、と言う言葉に反応して、周りを見渡していた。

はは、と苦笑いをして俺に問い掛けて来る深澤。

まぁ、そりゃあそうだろう。昨日は普通に話していた。

そんなラウールがああなってしまったし。

落ち込むのは仕方ないと言える。

深澤の目を見て、そう言ってやると。

そうだよね、と少し元気が出始めた。

まだ、そんなに大事にする必要はない、自分に言い聞かせてやった。

～ 🩷 Side ～

ただ単純に少し走って呼吸が荒くなっているのか、
はたまた、ラウだと思わしき者に言われて欲しくない言葉を言われ、呼吸が荒くなっているのか。

取り敢えず、呼吸が荒い俺を様子を伺う様に、顔を覗いていた。

心配かけない様に、元気だと訴える。

そうすれば、心配そうな顔をしていたこーじが、顔を明るくさせて。

急に学校方面から叫び声が聞こえた。

え、どうしたの？もしかし、て……。

嫌な予感がしたから、こーじの手を掴み 走り出す。

ガンダをしたら直ぐに学校へ着く。

校門で色々な人がざわざわしたりと、集まっており。なにか事件があったようで。

その人混みの中で、何故か一人を見付けたらこーじが嫌そうな顔をした。

なんだろう、と思いながらも、自分は人混みの中へと入る。

人の間から顔を覗くと、赤色に染まっている箇所が何個かあった。






殺人が行われた＿＿？






ざわざわしている話から聞くと、そんな感じの内容が頭を過ぎる。

…嫌でも、ラウと関係しているのでは、と思ってしまう。

追い討ちをかける様に聞こえた言葉。

○○、って。俺の友達、じゃん。

もしかして、ラウールが俺を狂わそうとしてる？

… 嫌だ、違う。絶対にそんな事 … ！

放送がラウの声？なんで？なんで？？

信じたくないけど。
　信じるしか無いようだ。