夜空ホテルは、ホテルという名前にも関わらず、宿屋みたいな外風だった。
タワーマンションとかではなくて、少し大きい一軒家。
夜空ホテルの周りは石垣に囲われていて、庭が少し見える。その庭に綺麗な花が咲き誇っていて、こんな家に住みたいなと思ってしまった。
ガチャ
私の声が聞こえたのか、ドアから女の子が出てくる。高校生くらいの子で、綺麗な青紫色の髪をお団子にしている。
水色のジーンズにフリルのついた白色Tシャツを着ていて、目の色は夜空を連想する青色だった。
いつまでなのだろう。死者と会えるまで?そういってこの人は信じるのだろうか。
そういって女の子は私を食卓に案内してくれた。
気まずそうに答える私を見て、女の子は微笑みながら答えた。
ガチャ
ドアが開いて、女の人が入ってくる。赤色の髪をおろしていて、ワンピースを着ている20代後半くらいの若い女性。
嘘。だって朱音さんはどう見ても20代にしか見えない。
そういってにこにこと笑う、朱音さん。
葵ちゃんから案内された部屋は洋風の部屋だった。
というか、この街自体ヨーロッパみたいな街で、とても綺麗よね。…私がいた所とは大違い。
あの、乃藍って子がやってた、青空カフェだって。
レンガ造でとても綺麗だった。
そう思いながら、ベッドに腰掛けて、疲れが出たのか私はそのまま瞼を閉じてしまった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!