安元は克幸の暴露に気持ちが高鳴り、奏に濃厚なキスをしていた。
安元「奏、名前で呼んでくれ。」
奏は甘い声を漏らしたあと恐る恐る名前を呼ぶ。
奏「『洋貴さん』…。」
安元は顔を真っ赤にさせて目を逸らす。
運転席で克幸は腹を抱えて笑う。
克幸「ほどほどにしてよ?今晩えっちするんだから。」
安元は唇を離すと奏の顔は真っ赤になっていて、放送どころじゃない。更に興奮するも必死で理性で抑えようとする。
克幸はそんな安元を見て冷静に判断する。
克幸「理性のたかが外れて冷静な判断ができず必死に愛してしまう。そういうえっちが好きなのか。奏はえっちだなぁ。」
しかし、その背景には奏の家庭環境が混ざっていると冷静に分析していた。発達障害故の愛着障害に加え、母親から正当な愛情をもらえなかったことから、愛への飢餓状態にあり、強い愛を欲する状態になっているのだろうと、心療内科の主治医からはそう話を聞いた。
心療内科からは、「正当な愛情を受けるはずだった25年間を埋めるくらい全力で愛してあげてください。愛することが彼女を安定させます。」と。
自分だって愛しているが、衝動的な強く重い愛を全力投球でぶつける安元の愛の方が愛に飢餓状態の奏には痺れるほど快感を感じるのだろう。ただ、自分が本命の彼氏である以上、後からやってきた男に彼女を取られるわけにはいかない。克幸もまた実は内心焦っていたのだ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。