翠(すい)
「ハァー、今日も
1人になっちゃった......」
合コンの帰り。
翠は、見た目はイイので いつもツカミの
頭に持ってこられるが。
何せ、性格がイケてない位ネクラ。
最終的には、1人隅で酒を飲むのが
定番化している。
家に帰ろうと、暗い路地を歩いていると。
腕を、行きなり強い力で引っ張られた。
翠「イッタ、なっ」
いきなり首に、ナイフを突き付けられる。
男「オイ、騒ぐな金だしな、
死にたくないだろ?」
翠「ハッ ア」
翠は、恐怖で声が出ない。
男「オイ、聞いてグォッ」
男が、道に倒れる
....「何してんのお前
こんな事してみっともなく無いの?
恥ずかしく無いの?」
男「テメェー、うるせー」
翠((暗がりで、顔が見えない人が1人))
すると、男がナイフを持ってもう1人の
男に、襲いかかる。
翠は((危ない))と思ったが、
ナイフの男が弱いのか。
もう1人の男が、強すぎるのか。
あっとゆうまに、もう1人の男がボロくそに
ナイフの男を、殴り、蹴り、頭突きまで
くりだした。
殴られた男は、悲鳴のような声をあげ
逃げて行った。
....「大丈夫?」
翠「あっ、ハイ ありがとウッ」
立とうとした時、おもいっきり足首を
捻っていたらしく。
立てなくて、倒れそうになった所を
抱き止められる。
....「本当、大丈夫?」
街灯の明かりが、丁度その人物の顔に当たり
ハッキリ見ることが出来た。
ツーブロックにキレイに整えられた
シルバーブルーの髪の毛。
顔は、カッコいいと言って間違い無い。
翠より10センチ位、高い身長の人物。
....「ねえあんた、名前は?」
翠「エッ(すい)です。」
....「オレ、雅(みやび)よろしく」
そう言うと。
雅「ハイ」
背中を向ける。
雅「足、捻ってるんだろ、家まで送るよ」
翠「イイです。もう助けてっ」
雅「イイから、背おうのがやなら
抱きかかえるぞ。」
翠「ハッ、ハイ」
背中にかつがれる。
自分より、鍛えられた身体だと分かる。
同じ、男かと悲しくなった。
翠のアパートに着く。
翠「ここで、ありがとうございました。」
雅「入ってイイ?」
翠「な、なんで?」
雅「湿布とか、無かったら買って来て
やるよ。」
翠「そんな、本当に申し訳ないですから。」
雅「いいから。」
目が、怖くて「ハイ」と返事をしてしまい
家に上がると。
今度は、抱きかかえられソファーまで
運ばれる。
雅「湿布あるの?無いの?」
翠「あっ、そこの棚に。」
雅は床に座り、腫れてきた足首に
湿布を、貼る。
翠「あの...どこかのまだ学生さんですよね?
どこの、大学とか?」
雅「高校、まだオレ高校生だよ。
こんな感じでも。」
翠「オレより、年下ですか。
今年齢?」
雅「17だけど。」
翠「5才下ですか......」
雅「あんた、オレより年上だったんだ。
同じ位かと思った。」
翠「ハァー、あんまり存在感無いんで
どこの高校ですか?」
雅「墨校だけど」
翠「墨校って、物凄く偏差値高い高校じゃ
ないですか。
東大の人も、多いって」
雅「まあ、そうかも知んないけど。
オレは、板前になりたいんだけど。
両親が、一様行っとけて。
家、料亭やってて。
オレも、親父と同じ板前と思って調理師学校って思ってたら。
「頭は、どうにかなるもんじゃない
行けるなら、行っとけ
店の宣伝にもなる」ってさ
料理の基本は、今親父から教えてもらってる」
翠「へぇー凄い
そうだ、あの学年でどのくらい何ですか?
あっ、すみません」
雅「一様、今のところは1~3行ったり来たりかな」
翠「凄い、東大行けるんじゃないですか。」
雅「オレは、板前になりたいの
高校終わったら、調理師免許取るの
で、あんたは?
オレより5才上って言ってたから
22か、どっか大学行ってるの?」
翠「あっ、全然有名じゃない大学です。
今は、経済学部です。」
雅「へぇー、ずっと思ってたんだけど。
あんた、顔イイから女よって来るでしょ?」
翠「最初だけです。
いつも、最初のツカミ的な感じで飲みにつれてかれて。
中盤、はしで1人で飲んでます。
自分でも、性格暗いのわかってるんで。」
雅「ふーん、じゃあオレ帰るは
あっ、一様大学だけ教えてよ」
翠「杉木大学です。」
雅「分かった、じぁーね。」
バタン
扉を、閉める音
翠「何か、嵐みたいな人だったな。」
それから、足首の腫れと痛みが取れるのに
少し時間がかかった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!