第15話

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2025/12/26 12:07 更新
訓練が終わり、僕たちはクタクタになって食堂へ向かった。



食堂は大きなホールのような空間で、時間帯のせいか新人・先輩合わせてかなり賑やか。
朝日桜夜
はぁ……疲れた…
みなみ
うん…。初日の訓練でこれは…ね…
新人たち
私はもう…考える余裕が……(ぐでぇ)
新人たち
おまえよく生きてるな……


ほんと、みんな疲れてるな……



そう思って、スープを口に運ぼうとした瞬間



コトッ



と隣に盆を置く人影



後ろから声が飛んできた。
霧島ルイ
よぉ!今日の“反応王子”さんじゃん
朝日桜夜
えっ
朝日桜夜
霧島?!と、海坂さん?!
海坂ナギ
へぇ、随分と疲れた顔してるじゃない笑
朝日桜夜
あ、うん。というか、同じ第一小隊だったんだ
霧島ルイ
ああ
海坂ナギ
それよりも!よく、あのボールとれたわね!
朝日桜夜
偶然だよ…笑。実際、結構怖かった
霧島ルイ
まあ、あの鬼速度ボールは俺でも泣くわ。
あれ、絶対手加減してねぇよな
海坂ナギ
琴沢補佐は昔からああいう人らしいわよ。
海坂ナギ
でも、強い人ほど無茶振りしてくるのも本当みたいね




霧島ルイ
で──ほら、せっかくだし一緒に食うか?
朝日桜夜
え?
みなみ
あ、いいね。座ったら?
みなみ
同じ試験メンバーだし
霧島ルイ
おお、サンキュ
海坂ナギ
(ほんとは、一緒に飯食べるつもりで話しかけたくせに笑)





霧島ルイ
桜夜さ、意外と根性あるよな
朝日桜夜
えっ、そうかな……?
海坂ナギ
今日の動きを見ればわかるわよ。
新人の中じゃ、確実に上位ね
みなみ
うん、私もそう思う。
みなみ
桜夜は努力化だし、きっともっと強くなる
朝日桜夜
そ、そうか?///
霧島ルイ
照れんなって笑
霧島ルイ
ま、力つければ俺と勝負になるくらいにはなるんじゃね?
海坂ナギ
勝手にハードル上げないの
霧島ルイ
いや〜競争相手がいた方が燃えるだろ?なぁ桜夜!
朝日桜夜
えっ……あっ……う、うん……?


断れない勢い……



そんなわちゃわちゃした空気の中。



――ドサッ。



桜夜の隣に誰かが座る気配。
朝日桜夜
えっ?
琴沢鈴音
あぁ、気にせず話してて良いぞ(黙って食べ始める)
霧島ルイ
え、なんでいるんですか補佐!?
海坂ナギ
珍しいわね、食堂で見るなんて
海坂ナギ
普段はご飯の時、見かけないのに
琴沢鈴音
普段は自室でおにぎりですませてるからな
琴沢鈴音
今日は……疲れたから
霧島ルイ
え、今日ほとんど白羊副長が指摘してませんでした?
琴沢鈴音
でも、ちゃんと仕事はちゃんとした。(キリッ)
海坂ナギ
(どの口が言うのよ……)


……この人、本当に自由だな……



そして食堂の端で、白羊が小さく肩を落としている。



白羊(あぁ……絶対また勝手に抜け出して……)




















食堂でご飯を食べ終えると、琴沢はトレイを片付け──
スタスタッとどこかへ歩いていった。



あ、どこ行くんだろ……?

霧島ルイ
おい、補佐どっか行ったぞ


気になったので、みんなで急いで食べてお盆を片付け、あとをついて行ってみることに



さっき、こっちに行ったよな?


と、曲がり角を曲がったら、廊下の向こうから聞こえてきたのは──

琴沢鈴音
笹田ぁ〜〜!今朝のゲームの続きだ!
決着ついてなかったからな!
笹田時
うわっ!?いきなり飛びつくな!!





   みんな「…………誰???」
朝日桜夜
キャラ変わりすぎだろッ!!?
朝日桜夜
もしかして、あの人双子の妹とか?
海坂ナギ
いや、あれ絶対同一人物よ……服が同じだもの
霧島ルイ
え、あんなデレデレすんの!?
さっきまで“感情が死んだ猫”みたいな顔してたのに!?
みなみ
いうか、笹田隊長……逃げてるように見える……










笹田時
ちょ、待て琴沢!人前でやるなっつってんだろ!!
琴沢鈴音
やだ




朝日桜夜
(子供か!?)


琴沢は笹田の袖をつまんで引っ張ったり、腕を掴んで揺らしたりしている。



笹田時
お前なぁ……少しは補佐らしく振る舞えよ
琴沢鈴音
え?
補佐らしく、ちゃんと訓練見てたよ?
笹田時
なら、いいけど
琴沢鈴音
はやくッ!あと、白羊呼ばなきゃダぞ!







新人たち
まじで……あの人、身内には別人格なんだ……
新人たち
そりゃ白羊副長が疲れた顔するわけだ……
↑いつの間にかついてきてた人たち
朝日桜夜
(……なんか、ギャップがすごすぎて頭が追いつかない)







琴沢は笹田の手首をつかむと、

琴沢鈴音
笹田、行こ。
白羊、呼びにいくよ
笹田時
あぁもう……わかったよ……!
先に共通部屋行ってろ!
琴沢鈴音
うん(ぱぁっ)






新人たち
ぱぁって効果音聞こえたんですけど!?
白羊
(後ろからそっと)
あれが“通常モード”です。
仕事では真面目なんですが、身内だと、ああなるんですよ……
霧島ルイ
へえ、そうなんですn…


新人たち
って、うわぁぁぁぁ!
海坂ナギ
いつのまに…
みなみ
いつから、ここに…?
白羊
そうですね…。“キャラ変わりすぎだろッ!!?”って、言っていたあたりから
霧島ルイ
ほぼ最初からじゃないですか
白羊
ああ、あれ最初の方だんったんですね笑




僕たちはこの組織の“クセの強さ”をますます理解していくのであった。







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やばい、千七百文字いった

どんどん書く量、増えてない?

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