
ここはある田舎にある公園。田舎だが広さはかなりのもので、遊具や走り回れるスペースは十分あった。公園の中心には木の向こう側が隠れるほどの大きな木があり、住民からは「大木公園」と呼ばれて親しまれていた。その公園ではいつも多くの子供たちが遊んでいる。今日も多くの子供が友達を連れて遊びに来ている。
ケンジはいつものように大木公園に向かっていた。昨日パパに買ってもらった新しい帽子を被っている。今日は友達のカイトとユウトとレイジと遊ぶことになっている。この帽子を自慢したくてたまらないとでもいうように駆け出した。
みんなは既にジャングルジムの前に集まっていた。ケンジは友達のところに駆け寄った。帽子を見せつけたり靴を自慢されたりとしてからしばらくして遊び始めた。今日やる遊びは「だるまさんがころんだ」だ。中心にある大木に鬼、そしてジャングルジムから鬼に向かうというルールだ。鬼が毎回変わるようにしたので、ずっとやってて飽きなかった。
やがて夕方になった。今日も友達みんなと公園を出た。楽しかったねーなどと実に子供らしい、微笑ましい会話をしながら。
その日、ケンジは家に帰って来なかった。
この下の絵はこの日、カイトが描いた絵日記の絵です。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。