「開けるから、少し待っててくれ」
「!…分かった」
…………
ガチャリ
そう小さく鳴ったドアの向こうには、仁の姿
見慣れたはずの、仁の姿
「良かったら入ってくれ」
そう声をかけてオレの部屋に案内した
「話すならこっちのほうがいいだろ?」
「あ、あぁ」
思ったよりスムーズに行ったのか、仁は少し混乱している
「瑠衣…理由、教えてくれないか?」
「そうだな、
オレ、ずっと思ってたんだ
仁に余計なもの背負わせてるって」
「……そうか」
少し間を開けてそう呟いた仁の目は、いつもより少し濁っていた
「俺は…そんなこと少しも思っていないんだ」
…………
なんだよ、それ









![新 宿 歌 舞 伎 の 清 掃 員 。[ 💙 ]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/vScAnuxGXxM8ihwjD7ZEMAnq5M53/cover/01HX6TGY20SV6MMWWZK086FN61_resized_240x340.jpg)


編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!