「開けるから、少し待っててくれ」
「!…分かった」
…………
ガチャリ
そう小さく鳴ったドアの向こうには、仁の姿
見慣れたはずの、仁の姿
「良かったら入ってくれ」
そう声をかけてオレの部屋に案内した
「話すならこっちのほうがいいだろ?」
「あ、あぁ」
思ったよりスムーズに行ったのか、仁は少し混乱している
「瑠衣…理由、教えてくれないか?」
「そうだな、
オレ、ずっと思ってたんだ
仁に余計なもの背負わせてるって」
「……そうか」
少し間を開けてそう呟いた仁の目は、いつもより少し濁っていた
「俺は…そんなこと少しも思っていないんだ」
…………
なんだよ、それ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。