前の話
一覧へ
次の話

第1話

偽愛なる貴女は海の底。
37
2026/02/10 15:00 更新
あの子は虐められてた

私は見て見ぬふりをしていた

それでも好きだった

汚い子には触るなと

親から言われ続けた

別に、それくらい私でもわかる

親の早とちりで心が痛い

夜は私は部屋にはいない

外を歩いて、夜空を見上げる

あの子に抱いた感情を消すように

怪獣にもなれるくらいの感情を



私がどれだけあの子の前に現れても

あの子との関係は変わらなかった

私は親といるはずなのに

独り淋しくご飯を食べた



私が生き続ける価値とは?

そんなものはない

南ちゃんウパパロン、どうだい?

こんなにも醜い私を

赦してくれる?


そうだ

私が
この場から​───────


私の信念とは?

ねぇ、南ちゃん

私は怪獣なの

これだけを知っていて欲しい

水途谷 南みなとがや みなみ/up
ゔぅ...
水途谷 南みなとがや みなみ/up
どれだけ唸っても聴いてくれる人は居ない...
そうか

聴こえないなら仕方がない

聞こえてはいるんだろうけど

水途谷 南みなとがや みなみ/up
軌跡ちゃんLatte、好きだよ。
君は嘘が得意だった

私の気持ちも知らずに

私の気持ちが壊獣になっていく



いつの日かお泊まり会をした



私はもうあなたと関わることができなくなった

あなたも理解はしていた きっとね

それでもあなたは

私を心の拠り所にしてくれた

私は親に言われた時

前に進むことをやめてしまっていた

もう殺してくれ

愚かな私を


水途谷 南みなとがや みなみ/up
私は貴女が好きでした。
あなたは突然そう言った。

こんな海辺へ来て。

冷たいと言いながら海の深くへと進んで逝く。

私はあなたを追えなかった。

あなたが溺れたことだけが、

私の心に刻まれた。

私に生きる価値などない。

私の精神はそうして崩壊して行った。






私もいなくなってあげる

あなたの元へ逝くね



わたしのしんねんとは?
日野楽 軌跡ひのらく きせき/lt
……あ゙、ぁ

この声は本当に聴こえない

メラメラと燃える音だけが響いている

パチパチと跳ねる音が私を燃やす

あなたは私に夢を見せてくれた

独りぼっちの私に

それでも、私の初恋は実らなかった



私は天にも昇れず、

地に足を着くこともできなかった

私の死体はあなたのお墓の隣だった





私は信者に生まれ変わった

それでもあなたを諦められなかった

私は協会のフックにロープを括り付けた

そのロープには私の頭ほどの

大きさの輪があった

私はそこに頭を入れて

椅子を蹴り飛ばした
火楽繰 來音からくり らおん/lt
あ……ゔ
南嚩 神海 みのろい しうみ/up
私は、貴女が大好きですよ。
あなたと2人きりだった私は、

あなたの前で先に死んだ。

あなたは私のあとを追うように、

私の真似をしてくれた。

私を、大好きだと言ってくれた!
ここまで読んでくださり、

ありがとうございました。

プリ小説オーディオドラマ