第5話

#4
262
2023/03/30 11:31 更新
駆けつけた時にはもう手遅れだった。











辺りには少し前までは元気に遊んでいたようだった子供たちや買い物帰りだっただろう女性、スーツをしっかりと身につけた数人の男性などたくさんの人が真っ赤に染まって倒れていた。









市川慶一郎
市川慶一郎
派手にやられたな、、手遅れだったか……
誰もがそう思っていた。























いや、1人を除いては。


















倒れた男性を凝視していた涼雅のこめかみがピクっと動き、何かを呟いて、気づいた頃にはその場を離れその背中はすでに遠ざかっていた。
椚三波斗
椚三波斗
りょうが!どうしたの!?








市川慶一郎
市川慶一郎
とりあえず涼雅のあとを追おう



5人は涼雅が走り去って行った船のある方向に急いだ。





























海岸へ着くと、涼雅が足を砂まみれにしてへたりこんでいた。















仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
あっ……


目線を上げたその先は立派な海賊船が優雅に真昼の海の上に浮かんでいた。

今にも愉快な歌声が聞こえてきそうだった。




双葉小太郎
双葉小太郎
やっぱり……































その海賊旗は全員が恨みに恨んできたあのシンボルにとてもよく似ていた。

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