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第33話

一人じゃないよ
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2025/05/18 11:49 更新
あれから数十年後、俺達は働いている。


俺は親がいない人が通う施設で働いている。


渡辺君は医師、涼太は大学で料理について学んでいる。


俺は親がいなかったわけじゃないが、渡辺君はいなかったんだ。


渡辺くんみたいな人の気持ちを考えるとやっぱり子どもたちには幸せになってほしいと思い、


ここで働くことを決意し、働き始めて約5年。


子どもたちの笑顔を見ることで幸せを感じている。


ただ、時々親のことを考えてしまう。


涼太の苦しそうな顔、渡辺の悲しそうな顔。


子供たちがきゃっきゃと騒いでいる中、俺は目に涙が浮かんだ。
子供
蓮お兄ちゃん〜
蓮
ど…どうしたの?
子供
蓮お兄ちゃんって時々悲しい表情になるよね?
どうしたの?
蓮
ごめんね…ほらお友達と遊んできな…
俺は涙を見せたくないからと、どうにか子供を離そうとしたが離れてくれない。


そんな可愛い子供を見るだけで俺の目に浮かぶ涙はどんどん流れていく。
子供
はい!!ぼくのハンカチ!!
使って、いつものおれいだよ!!
蓮
ん…グスンありがとう…
俺はハンカチを手に取り、涙を拭いた。


涙目になりながらもハンカチを覗くと、あの子の大好きなカレーのシミがついていた。


そんな些細なことも可愛くて、幸せそうな子供を見ることが何よりも嬉しくて。


俺は思わず、この子を抱きしめた。
子供
蓮お兄ちゃん…
蓮
ごめんね…実はね俺には弟がいて。
俺が辛い時でもずっと側にいてくれて。
1番俺を支えてくれていた時、君と同じくらいの年齢で…
その事を思い出しちゃった。
蓮
君も小学生だよね?…
懐かしいな…俺毎日弟と一緒に学校に行ってたんだ!!
子供
え!!一緒に!!いいな〜
今度僕とも一緒に学校行こ!!
笑顔で話してくれる子供が可愛くて俺ははっきりと頷いた。
子供
あ!!蓮お兄ちゃんやっと笑ってくれた〜
最近なんか思い詰めてるような表情してたよ?
僕も僕のお友達も蓮お兄ちゃんが大好きだから!!
大好きな人には笑ってほしいんだよ!!
それだけ言うと友達も遊びに行ってしまった。


俺は渡されたハンカチを見ながらふと思った。



渡辺君、涼太元気か?


俺は今幸せだよ。


あの時はいつもいつも同仕様もない俺の側にいてくれてありがとうな。




そう、空に向かって呟くと、二人から返事が聞こえてきたような気がして。


俺にしか聞こえない返事を聞きながら、俺は空に向かって呟いた。







もう一人じゃないよ。
ここまで見てくださりありがとうございました🙇‍♀

最終話書くまで時間かかってしまってすいません💦

皆さんにアンケートをとり、めめ主演でした!!

しょっぴーと舘様も出てきましたね🌹✨️

切ない話を書くのも見るのも大好きで!!他の作品も書いてるのでぜひ見てください!!



改めて最後まで見てくださりありがとうございました!!

リクエストがあったら続き描くかもです…✨️

他の作品も見てみてください!!それでは👋

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