完全息抜きェア(「」の中は意味が反転してる時があります)
天ノ弱聞いてて思い付いただけの無駄BLです
約3000字
いい曲よね…天ノ弱
天邪鬼
簡単に言うなればツンデレのようなものだが
少し詳しく言えば
「自分の意思関係なく言葉の意味が反転してしまう」
といったものである
例をあげれば…
美味しい→不味い
といった感じである
そんな天邪鬼の恋は一筋縄ではいかない
「好き」と言おうとしても「嫌い」と言ってしまう
かといって「嫌い」と言おうとすると「好き」になってしまう
つまり、「嫌い」と思わなくては恋が出来ないのだ
天邪鬼…いや…当て字を変えよう…天ノ弱
俺は…弱い
天邪鬼やけど…人を騙したいと思わへんのは…あかんこと?
誰かを幸せにしたいと思うのは…いけんこと…?
俺が「いい」ん…?
大先生が持って来てくれて助かった…
[天邪鬼を消す薬]
正確に言うと消すわけではないが
一時的に効果を消す薬ではある
サワーシガレットみたいなんにしてくれりゃあ少しは乗り気になるんに…
ゴクッ
あっっっっっっっま
ほんっと…飲みにくいわ…
はよ…恋せんとな…
スパァンッ!
稽古中…か
すごいなぁ…2人とも
ロボロさんは伝説レベルの武道家
コネシマさんも剣道指南
互角に戦えるのも…かっこええ
…かっこいい?
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
こんなの…嘘なんだ
俺は天ノ弱
例えそう思っても
勝手に反対に変換される
…何でや…
ガサガサと忙しく積み上げられた書類の山を掻き分ける
目的の一枚の大事な書類
これを失くせば一人の命が危ない
だが、いつまでも冷静だった
きっとそれは…
患者の死を嫌程見てきたからだろう
もう[死]になんとも感じない
ガタッ
先程の強張った表情は一気になくなりふわふわとした無防備な雰囲気になった
嘘やろ…?
ショッピと付き合う…?
いやまあ本望やけど
超最高だけど
好意がバレてんのが気に入らん!!!!!!!!!
すまんな…こういう声帯やねん
ほんまに
嫌なら嫌って言ってくれ
私も本来は天邪鬼
ショッピくんほどの力はない
だから理性を保てれば発言はしない
心の中で考えるだけ
だが辛い
それを解決したいがために…俺は医者になった
ギュっと左腕を掴んで必死で作り笑って後悔を指し示す
例えそれがおかしいことでも
過去の私はきっと楽しんでいたのだろう
正直医者になったところでだった
医療で解決は出来ないしくられ先生にも相談したけど「いやー折角珍妙で不気味なんだから放置が個人的には望ましいね」と言われた
まあ当然の結果ではあった
その後陰陽師の百花繚乱さんにも相談したけど「んー…それはちょっと専門外ですね…」と言われた
そんなの分かりきっている
たとえこれが自分のせいじゃないとしても
その状態を放置したのは医者としてあるまじき行為
でもまだここなら戻れる
人を殺めたときなんかより…
ずっと楽
ボケーッと煙草を吸ってほんのり笑顔でこちらに語りかけてくる
その姿は私の醜い部分を知らない
そう思いギュっと手を握りしめて、涙を否定することは不自然じゃないだろう
でも
謝りたい
その瞬間
知らない感情が沸いてきた
こらえていた涙は頬を伝って首筋に流れる
思わずショッピ君に抱きついていた
ショッピ君は少しぽかんとしていたが
震える声とぬるい涙が相まって感情がむしゃくしゃする
パシャ
カメラのシャッター音が鳴った
一瞬何か分からなかった
でもショッピ君が見せたスマホで分かった
涙でぐっちゃぐちゃで少し頬が赤い自分
こうやって笑えるのが一番ええな
スクロールお疲れ様でした
頑張って一個に収めたかったんです
ここでエミ兄やんの泣き顔見るかもね
じゃね
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!