''真実を知りたかった''
ソレがどんなに残酷でも私は全てを受け止めるつもりだった
なのに…、
''私はこの現実を受け止められない''
お母さんを殺したのは''悪信教''だけじゃなかった
''人間の無責任さ、無情さ、残酷さ''
ソレがお母さんを死に追いやったんだ
そんな人間がこの世界に何億人といて、楽しく生きてる…
そして、そんな人間と一緒に私は今まで生きてきた
友達も先生も近所の人も……
''知らないうちに誰かを死に追いやってる''
そう思うと、…
''その現実が気持ち悪かった''
私の頭の中はグチャグチャなのに、気持ちは落ち着いていた
そして、そのまま私は資料室を後にした
''誰にもバレないように''
【月詠家】
〜リビング〜
ガチャ
バタン
そうして、月華は自分の部屋に入っていった
〜月華の部屋〜
部屋に入った途端安堵で自然とため息が出た














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!