どうやら五条先輩の最近の行動は 、
俺の術式のせいらしい 。
まじか 。
そんな術式を俺が持っていたなんて
全然気づかなかった 。
夜蛾さんの言う通り 、俺が五条先輩を無意識的に呪ったから発生した術式のはず 。
(時期的に … おそらく)
なら俺が五条先輩を呪いたくないと 、
そう思えばきっと …
五条先輩は解放されるのかもしれない ___
はははとから笑いする俺に 、
五条先輩は隣でうるさく唸った 。
驚いたのはもう1つ 。
俺よりも先輩たちのほうがノリノリであること 。
いつもなら 、先輩に屈服して
言いなりになってしまう俺だが
もう怖くは無い 。
日頃の怨みを返すなら
今のこの美味しい状況を使うしかないよな 。
先輩はまだ少し余裕そうに口角を上げた 。
五条先輩のこめかみに血管が浮きそう 。
白い歯がぎりぎりと音が聞こえるくらい力が込められている 。
数秒のうち 、耐えきれなかった先輩は
椅子から立ち上がって俺の背後にまわる 。
それも五条先輩の意思に関係なく
動かされているかのようだった 。
先輩の骨ばった大きな手は俺の両肩を掴み 、
ぐぐっと力が加わっていく 。
後で覚えとけよと言わんばかりだが 、
悦にひたっている俺は痛くも痒くも怖くもない 。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!