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大西流星side
大ちゃんが亡くなって10日が経った。
まだ現実を受け入れられない俺に、ずっと謝ってくる人がいた。ふたりも
丈[ほんまにごめん。俺が流星に教えちゃったから
和[流星ごめん。俺が丈くんとの相談で
流星に言った方がいいって言っちゃったから
流[、、笑
丈くんが教えてくれなくても、
元から知ってたし、だから気にしやんで笑
それに病名も教えてもらってないで?
俺が調べたもん、大丈夫
10日間ずっとずっと謝ってくる2人。
そろそろええて笑 この2人は全く悪くない。
あの日から、なにも手につかない
お通夜がすんで、本当に大ちゃんがいなくなってしまったのか疑いまくった。だけど、、何回電話をかけてもいくら楽屋を覗いても
やっぱり大ちゃんはどこにもいない。
心にぽっかりと空いた大きな穴を埋めてくれる存在はできるきがしない。
大ちゃんが、「幸せになってね」って言ってくれた
けど俺が幸せになりたいのは大ちゃんがいるからだったんやで。
生きる理由を失った今、お腹は空くけど
食べたらすぐ戻しちゃう。
頭が痛くて倒れちゃう。みたいなことが増えた。
愛想笑いする余裕もなくなってきて、
涙も出なかった。
「死んじゃおっかな」
って思う度に脳裏に浮かぶのは大ちゃんが亡くなる直前の言葉の数々
死んじゃいけないんだ。
ファンの人だってたくさんいる。負けちゃだめ
言い聞かせるように毎日頑張ってた
だけどもう限界かもしれない。
少し前までだいちゃんの使っていた楽屋のロッカーを見つめる。
流[だいちゃん、、、俺、、逃げてもいいかな
今はもう誰も使っていない空間に問いかける
あれ、?
ロッカーの1段目の裏。という不自然な位置にテープが張り付いているのが見える。
なんでこんなとこに、、?
ぺり
「え」
テープを剥がすと封筒のようなものが一緒にくっついてきた。
だれの、、?
封筒を裏返す
「っ.......」
「大西流星へ 西畑大吾より」
それは大ちゃんから俺宛の手紙だった
なんで、、、?
少し迷った。だけど大ちゃんが残してくれたもの。
見ないわけにはいけへんよな
意を決して封筒の中に入っていた手紙を取り出す
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流星へ
初めて手紙書くから緊張するわ
まずそんなことより、謝らなければいけないことがたくさんあります。流星ごめんなさい。
あの日から、流星が怖くてたまりません。
見るだけで怖くて、強い拒絶を起こします。
今だってそうです。おもいうかべるだけで怖い。
だけど好きやねん。それがなによりも残酷。
好きやのに近づけない。これがどれほど辛いか気づきました。流星もそんな気持ちにさせてるんやよね、ほんまにごめん。
はっすんが教えてくれました。
「忘愛症候群」って言うんやって。
〜最も愛する人を忘れちゃう病〜
もしもこれが本当なら、俺はこれから流星を忘れちゃいます。忘れたくなくて、でももし忘れちゃった時のために、こうして手紙をかいています。
毎日寝る前と起きた時は流星のことを考えます。
「よかった、今日も覚えてる」って
だけどあと何日覚えていられるか不安です。
忘れちゃうわけないって思ってるけど、もしも本当に俺が忘れちゃったら、俺のこと突き放してね。
流星は、なんにも覚えてられない俺なんかより、もっと素敵な人と幸せになって欲しいって思う。
本当は少し、いや、ほんまはめちゃくちゃ寂しいし、神様を恨んだりしたし、たくさん泣いた。
でも運命を受け入れることにした
流星のこと怖いけど、やっぱり流星は流星やね。
思い浮かべるだけで怖いって言ったけど、それと同時に涙が止まらなくなる。
それから、いちばん伝えたかったこと。
ぜったいに死んじゃおうなんて思っちゃだめ。
流星が死んじゃうかもって時、俺は命に代えてでも守りたいって思う。だから約束。
こんなに好きにさせてくれてありがとう。一緒に歩んでくれてありがとう。
もしも。もしもやで、
俺がいなくなったとしたら、
ぶっちゃけ悲しんで欲しい。
だけど、ずっと引きずってて欲しくないから、
立ち直って、前向いて、みんなに笑顔届けるんやで
流星はもっともっと前に出ていくべきだと思う。
みんな流星の味方です。迷った時は立ち止まってもいいから、ゆっくりゆっくり頑張ろう。
応援してるからな。愛してる
西畑大吾
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とっくに乾ききってしまったと思っていた瞳から、いつの間にか涙が溢れていた。
そうか。大ちゃんも治療法を知ってたんやね。
だからこんなに死なないでねって言ってくれてるんだよね
だいちゃんには適わへんな笑
大ちゃん。俺頑張るよ。
いつか胸を張ってそっちにいけるように
大ちゃんの分まで頑張るから、だから見ててね。
愛してる。
【END】
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全9話!読んで頂き、ありがとうございました🙇💓
今回のお話は、前回のアンケートでいちばん多かった大西畑の物語にしました!
奇病のお話をかいたのは初めてですが、切ない物語が好きなので頑張って書いてみました。
下手くそではあるのですが、ほんとに頑張ったのでたくさんの人に読んで貰えますように。
このお話への感想や次のお話のリクエスト、コメントで待ってます!
良かったら他の作品も読んでみてくださいね💚












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。