あなたが呼ばれた方へ行った後
小柳君と二人で妙に気まずい空気になった。
それもそうだ。俺があなたを好きなのを
知っている癖にちょっといい感じなんだもん
いざ声に出すと思ってたより辛くて。
いたたまれなくてその場にしゃがみこんだ
俺がもっと、小柳君みたいにかっこよかったら
あなたは俺の事好きになってくれたのかな
小柳君の声を聞こえてないフリして
見向きもせずに早足で帰った。
ほんとはあなたを待つ予定だったけど
きっと今の俺、酷い顔してるから
こんな顔じゃ会えないし。
絶対俺が一番あなたの事好きなのにな
あ、そういえば
から始まった転校生の話。
最近騒がしいなぁとは思ってたけど
転校生が来るからだったんだ。知らなかった
どんな人なんだろ、早く会いたいなぁ
ウキウキでつい歩く足が早くなって
後ろから早いって怒られた。ライが遅いんだよ
C組の廊下には転校生を見に来た
生徒達でいっぱいだった。
なんとか体を捻じって人混みの中に入って
やっとの事で窓から覗けた!と思っても
転校生がいるであろう席は一軍の男女が
囲って質問攻めしてるみたいで見れなかった。
顔をしかめていたら
教室からひょこっとマナが顔を出してきた
こんなに人数が居てうるさい廊下でも
マナの明るい声は鮮明に聞こえた
マナの声は聞こえても後ろがうるさすぎて
私の声が聞こえないみたいで
まともな会話が一つもできなかった。
結局その日は諦めて次の日見に行く事にした













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!