私は…中学の頃太っていた。
……今はダイエットに成功して…そこそこは痩せて
いると思う。
そして…顔には自信が無い。
…中学の時は…だらしない体型に顔も今のままで
最底辺。そのせいで私は虐めを受けていた。
あともう1つ…千早瞬平くんが好きな子に…
千早くんのことジロジロ見すぎ…とか
そんな理由でその千早くんが好きな張本人と
取り巻きの人たちに虐められていた。
…殴られ…蹴られ…両親には心配をかけたくないから
秘密にしていた。
それにその虐めてくる張本人は野球部マネージャーで…
私も野球部マネージャーだった。
千早くんも野球部で…足も早く顔も整っているから
好きなんだと思う。
そして…数日後……
校舎裏に呼ばれ…また殴られ…蹴られると思った。
でも…
私が虐められている部分を…偶然千早くんに見られ…
虐められているところを撮られ…その撮った写真を
こちらに見せた。
そうして虐めっ子と取り巻きたちは慌てた様子で
逃げて言った。
私が「ありがとう」と伝えようとすると…彼は
「大したことありませんので失礼します」なんて言って…
その場を去って行った。
…そして私は彼に「ありがとう」も言えないで
中学を卒業してしまった。
でも…高校二年生になって……
偶然…友達と歩いている千早くんを見つけた。
私は急いで走って…正面から千早くんに抱きついた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!