第3話

❄️🫧
103
2023/07/16 22:00
あたしには仮面をかぶる必要のない友達ができたけど、まふゆにはいない。

最近、音楽活動を始めたらしいけど、そのサークルの人たちの前でも、「優等生」のまふゆでいる。

まふゆが仮面を被らないのは、あたしの前だけ。

このままでは……まふゆは、きっと壊れる…
あなた
ねえ、まふゆ
まふゆ
どうしたの、あなた…
あなた
しんどくなったら、ここから逃げていいんだからね
まふゆ
逃げる…?
あなた
あたしはまふゆのためならなんだってするから
まふゆ
?よくわからない
まふゆ
けど、ありがと
まふゆはもうすでに、ほとんどの感情を無くしてしまった。

ご飯の味もわからないし、好きなものもわからなくなったみたい。

あたしは、友達のおかげで、そこまでにはなっていないけど。

でも、たまに限界が近づくと、何もしたくなくなるし、好きなこともしたくなくなる。

…と言っても、やりたいことなんてほとんどできないんだけど。
まふゆー、あなたー、ご飯よ
双子
はーい
あたし達はまだ、仮面を被り続けないといけない。

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