今日のドラマ撮影は早めに終わったから
練習室で明日のシーンの練習と
セルカも撮れる時に撮って…
最近ミナもCMのお仕事が入ったらしくて
直接会って話すこと少なくなっちゃったな…
今日の夜お家行ったら会えるかな…
私は今や見慣れた自分の事務所の練習室を使い
声出しや動きの確認を行う。
まだ中盤までの台本しかもらってないけどさ…
もしかして普通にハグとかしちゃったりするのかな…
恋愛ドラマだもんね、
緊張してミスだして
さらに緊張してミスして…
一生終わんなかったりする?
マイナスな事しか思い浮かばない…
せっかくのデビュー作で
たくさんのひとたちに褒めてもらえてるのに
私は自分の頬を両手で思いっきり挟み
自分自身に喝を入れる。
グク先輩と私は
推しとファンじゃない!!
正式な仕事仲間。
仕事に私情は持ち込まない!!
でも…でも、!!
へ、いやえ、あ幻か??
私は思わずあるべきないことを目の前にし
頬をぐっと引っ張る
グク先輩はそんな私の姿を見て
声を出して笑ってから
何かを思い出したように
ハッとした顔をして口を開く
グク先輩はとても申し訳なさそうに
そう言葉を漏らし、
きゅるきゅるとうさぎのような目で
私のことを見つめる
オンニ絶対に意地悪して
なんにも言わなかったでしょ…
この上なく不機嫌そうな私の顔を見て
グク先輩はまた優しく微笑む
えまってそれってもしかして
私にしか届かない特別な特別な
グクオッパのメッセージが来るってこと?!
…やっぱ夢?
知られているっ…!!!
すべてばれているっ…!!!
先輩はそう言葉を発しながら
ポケットに入っていたスマホを取りだし
私に画面を向けてくれる
전정국と書かれたテキストを見て
私は反射的に口に手を当てて
急いで自分のスマホを取り出す。
そんなこんなで私のカトクには
グク先輩のアカウントが追加されていて
ボクシングをしてるようなうさぎのスタンプを
トーク画面の一番最初に送ったグク先輩が
これ、かわいいでしょ?ㅎなんて言いながら
悪戯気に笑う姿を見て
私はまた不意にときめいてしまったんだ…














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。