JENO side
目の前で切なそうに笑う君。
いつからかずっとそんな顔で笑うようになってしまって。
どこかやるせなくて、ムカついて。
でも僕にはどうしようも出来ないのだから。
今日も僕は申し訳ない気持ちで溢れてしまうんだ。
そう言うと変な顔して奢って〜と甘えてくるジェミン。
ちらりとあなたの席に目を向けると「ん?」と目を見開いて首を傾げる君は今どんな気持ちだろうか。
あいつが好きなのは僕じゃないよ
なんて。
言えたらどんなに楽だろうか。
正直女の子と仲良くする性格ではないから仲良いのはあいつだけみたいなところあるし、ここまで片想いを続けている友人なんかあなたが初めてなわけで。
僕にだってわかんないよ。
僕自身が自分の気持ちの行き場が分からないのだから。
もちろんこの会話もあなたに聞こえてしまっているわけで。
もう一度あなたの席に目を向けると
困ったように眉を下げて笑うんだ。
昼休みの始まりのチャイムと共に元気よく食堂に走っていったヘチャン。
お前、カトク入れとけよ
なんて言うロンジュンの言葉を適当に流して
窓の外を盗み見た。
なんだか雨が降りそうで。
苦しいんだ。
何もかも。
皆といると楽しくてしょうがないのに、
それと同時に息苦しくて
ふとした瞬間泣きそうになってしまう。
でも
きっと僕より辛いのはあなたの方だ。
お似合いってなんだよ。
あなたが好きなのは僕じゃなくてお前だよ。
_____ジェミナ。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。