お母さんと会ってから数日が経つ
侑「あなた」
『あ!侑…』
侑「最近すごい悩んでる感じするけど、」
『え、そうかな…』
治「ツムあほやな、」
侑「な!んでや…」
治「あなたにも、悩みの1つ2つあるやろ」
侑「そ、そんなんわかっとるわ!」
『あはは、、』
侑「やっぱ家族の事か?」
『うん、まぁ…』
治「俺らの事なんて考えなくてええんやで?」
『え、』
治「あなたがお母さんと居たいって少しでも思うならそうすればええし、俺らはいつでも会えるやろ?」
『治…泣』
侑「俺はいってほしくない」
治「え」
『え?』
侑「だって、あなたといると楽しいし毎日美味しい料理食べれるやん。
あなたおらんくなったら俺朝起きれへん!」
治「あなたが遠く行くみたいな言い方やめれや
朝は自分で起きれや」
侑「俺はいやや!」
『私だって…2人と暮らしてて楽しかった
最初は意味わからなくてどうしていいか分からなかったけど…』
月日が経ってくにつれて、2人との会話とか
仲が深まって、出かけたり、合宿一緒に行ったりして楽しかった
『でも…
ずっとお世話になってもらう訳にはいかないよ』
治「そうやな、」
侑「(あなたが行く前に…)」
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📞…
母「もしもし」
『お母さん…私
お母さんと一緒に暮らしたい』
治「なぁツム」
侑「なんやサム」
治「俺らもそろそろ母ちゃん帰ってくるで」
侑「あ、そうやな…」
治「なんかお土産買ってきてくれるかな」
侑「俺ら高校生やし…ないやろ」
治「あなたに気持ち伝えたか?」
侑「は!」
治「俺は伝えるで。」
侑「で、でも…
別に遠くに行くわけやないんやし」
治「今がチャンスなんちゃう?」
侑「…」
治「俺はあなたの答えわかる。
だから言うだけ言ってくる」
侑「サム、」
治「今回もお前に負けたわ笑」
侑「そんなことあらへん!!」
侑「あなたも少しは治の事意識したやろ…」
治「そうやと嬉しいわ」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。