第11話

🚪 : Ⅷ
14
2024/04/15 09:00 更新


👁️



瞼越しにも目がチカチカする程の光で、
私達は意識を取り戻した。
目を開くと先程より一層明るく感じる
舞台の観覧席に座っていた。周りには誰も居ない。
私達だけが座っている会場は、静寂に包まれていて少しの恐怖を感じさせる。
箱野はこの マリ
 … ルリア、どうするよこれ。 
水嶋みずしま ルリア
 いやさ、私に言われても。 
箱野はこの マリ
 だって私達以外だれも  
居ねぇじゃねぇかよ。
水嶋みずしま ルリア
 てかあの双子何処行った??  

ぎぃぃぃ………

ルリアがそう言った瞬間、後ろの大きな扉が音をたてて開いた。
遠くてよく見えはしないが、先程私達がいた廊下のような景色が広がっているように見える。
気を失う前はあまり良い雰囲気ではないという印象だったが、今は何故か、
あの先がとても神聖で美しい場所に感じてしまう。
箱野はこの マリ
 ……めっちゃ行きたい。  
水嶋みずしま ルリア
 それな……どうするよ。
箱野はこの マリ
 せーの、
二人
 行く。  
箱野はこの マリ
 よし行くか。
水嶋みずしま ルリア
 行こう、足下気を付けてよ。
箱野はこの マリ
 やだイケメン。
水嶋みずしま ルリア
 黙らんかい。 

私達は意見が一致したから扉の先へ
行くことにした。ふざけながら階段を上がって行くたび、上からの圧が増していく気がした。

圧に耐えやっとたどり着いたそこは、
気を失う前の顔とは違い、色がなく、
扉は光を失った闇の色だった。
箱野はこの マリ
 …ここ、本当にさっきの場所? 
水嶋みずしま ルリア
 多分…あの模様の扉見たし。 
箱野はこの マリ
 確かに見たけど……
もっと艶々してなかった?
水嶋みずしま ルリア
 確かに…  
私達が話していると、
廊下の奥の方から足音が聞こえてきた。
まずい、双子が戻って来たのか?
箱野はこの マリ
 …ルリア、部屋入らない? 
水嶋みずしま ルリア
 いいよ、入ろう。 

ぎぃぃぃ …… ばたんっ

二人が扉の中に消えた後の廊下には
……誰も居なかった。
一人…いや一足歩く「靴」はいた。
まぁ、特に変わった事はないだろう。
だってここは、「呪われた舞台」だから。

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