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瞼越しにも目がチカチカする程の光で、
私達は意識を取り戻した。
目を開くと先程より一層明るく感じる
舞台の観覧席に座っていた。周りには誰も居ない。
私達だけが座っている会場は、静寂に包まれていて少しの恐怖を感じさせる。
ぎぃぃぃ………
ルリアがそう言った瞬間、後ろの大きな扉が音をたてて開いた。
遠くてよく見えはしないが、先程私達がいた廊下のような景色が広がっているように見える。
気を失う前はあまり良い雰囲気ではないという印象だったが、今は何故か、
あの先がとても神聖で美しい場所に感じてしまう。
私達は意見が一致したから扉の先へ
行くことにした。ふざけながら階段を上がって行くたび、上からの圧が増していく気がした。
圧に耐えやっとたどり着いたそこは、
気を失う前の顔とは違い、色がなく、
扉は光を失った闇の色だった。
私達が話していると、
廊下の奥の方から足音が聞こえてきた。
まずい、双子が戻って来たのか?
ぎぃぃぃ …… ばたんっ
二人が扉の中に消えた後の廊下には
……誰も居なかった。
一人…いや一足歩く「靴」はいた。
まぁ、特に変わった事はないだろう。
だってここは、「呪われた舞台」だから。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。