目まぐるしく日々が過ぎ、気づけばバースデーパーティー当日となっていた。
まだ暑いし、Tシャツとデニムで良いかな。
スタッフとしてだし、動きやすい服装って、
言われたし。
今になって、胸がドキドキする。
スタッフとして、とは言っても、あのStray Kidsの
フィリックスのバースデーパーティーに
参加するなんて。
はっ、だめだめ。
全世界のSTAYに怒られてしまう。
あくまでも、私はスタッフ。
ファンだとしても、個人の気持ちはしまわなければ。
荷物を持ち、忘れ物がないかチェックをして、
私は会場に向かうことにした。
14時。
バンチャンから知らされたホテルのラウンジで
しばらく時間を潰すことにした。
カフェラテを飲んでいると、
ひょいっと、覗きこんできた顔面宝石に
思わずカフェラテを吹きそうになる。
何で驚いたかわからない、という顔でこちらを見ている。
驚くだろう。いくら、人が少ないとは言え、
普通にラウンジにリノがいるのは。
良いと言う前にもう座っているが、断る理由もない。
ただ目の前に美しすぎる顔があるのは落ちつかない。
いつの間にかアイスコーヒー片手に淡々と語る。
今度はカフェラテが変なところに入り、
咳き込んでしまう。
美形の目力はすごい。
じっと見つめられると、嘘がつけない。
ニヤッと意味深な笑顔。
確か、ハンも似たような顔で笑っていた。
頭上から急に降ってきた声に驚くと、いつの間にか後ろにはヒョンジンが立っていた。
そんなこと思ったこともなかった。
なぜ、気づかれたのか。
好きになってはいけない。
仕事相手としてあくまでも関わってきた。
遠い世界の人。
ねー。と2人して頷きあっている。
時計を見て、14:45になっていることに気づいた。
その時、ふっと思った疑問を2人にぶつけてみる。
そして2人揃って、こう言った。
「「僕らを愛してくれている全てのSTAY」」
ふざけあう2人の後ろをついて歩いた。
さあ、パーティー準備だ。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!