第66話

気配を感じた
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2025/01/14 12:49 更新
排除

決して冗談なんかではない。
冗談なら、コンナコトしないし


檻に人を閉じ込め、猿轡で話すことを阻止し、手足の自由すら奪う行為なんて。

ましてや、その人が自分を育ててくれた養母だなんてね



俺は眠りについたあなたの下の名前に軽くキスをして、部屋を出て養母のいる場所へと向かった。




佐久間
やっと起きた?
モブ
んーっ!
佐久間
…俺さ、ほんとは嬉しかったんだよ?実の両親には捨てられたけどさ、施設で俺を見つけてくれたんだって
モブ
…ふぅーっ…ふぅーっ…
佐久間
なのに、いざ暮らしたら酷い扱いされて…そりゃこれだけ歪むよね。まぁでももし死んでも大地と同じとこに行くんだから本望でしょ
モブ
…!!
佐久間
大好きで大切に育ててきたあいつに会えるんだから
モブ
……!んーっ!!
佐久間
さて…そろそろ永遠に黙っててもらおうか

ナイフを振りかざした時だった。

背後に気配を感じ、振り返るとそこにいたのは














君だった。


あなた
…だ…大介…
佐久間
……なんで?
あなた
…起きたら姿…見えなくて…探してたら…本棚の奥に階段が見えたから…
佐久間
……やっぱり足枷はすべきだったなぁ
あなた
……大介…その人…どうするの?
佐久間
…言ったでしょ?邪魔するやつは排除するって
あなた
ほ、本気なの?だって、その人知らな…
佐久間
あなたの下の名前にとっては知らなくても俺にとっては知ってる人だよ
あなた
…え?
佐久間
…ただ、俺らの邪魔をする奴だから

そう言ってナイフを大地の時と同様に左太腿にぶっ刺し抜いた。

案の定猿轡をしたままでも断末魔のような叫びをあげる養母。

ただあの時と違うのは


あなた
大介!そ、そんなことしたらダメ!し、死んじゃうよ!
佐久間
だから何度言えばいい?排除するって言ってんじゃん
あなた
だからと言ってそれは!
佐久間
あなたの下の名前、これ以上俺怒らせないで?今の俺だったらあなたの下の名前まで殺してしまいかねない
あなた
でもっ!

そう言って俺の背後から俺の目の前に立ち塞がったあなたの下の名前

そんな邪魔なやつを庇って何になるの?

ねぇ…


あなた
大介?人は殺しちゃいけないんだよ!1番ひととしてやっちゃいけないの!
佐久間
やったらどうなるの?捕まるの?死刑になるの?
あなた
そう、だから!
佐久間
ふ~ん……なら、コレならどうなるの?

あなたの下の名前の右手を掴み、グイッと引き寄せ背後に立ち、あなたの下の名前の両手覆い被さるかのように俺の手を添えて先程のナイフを握らせた。

その刃先は、養母に向けられる


佐久間
ねぇ…コレなら捕まるのはあなたの下の名前?それとも俺?

あなた
大介…離して…
佐久間
ねぇ、知ってる?人ってどんなに薄汚れてても、人とし最低な道を歩んできても出る血は皆赤いんだよ?
あなた
……っ
佐久間
きっと、あなたの下の名前も赤いんだろうけど、こいつらとは違う綺麗な赤なんだろうな~
あなた
大介…?
佐久間
…とりあえずさ、ほらこのナイフでこいつの心臓一突きにしよ?
あなた
いや…やめよう?ねぇ?
佐久間
……

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