あなたはそう言って羅漢に四角い箱を差し出した。
そう笑ってあなたの向かいの椅子へと座る。
そう言ったあなたに(受ければよいものを)と目を向ける壬氏と高順。
羅漢の発言に壬氏は目を見開き、前へ出ようとして高順に止められる。
小さな声で喋る二人を横目にあなたは話を続ける。
猫猫の言葉を確認し、羅漢に目を戻す。
あなたがそう言うと、羅漢ははてっと首を傾げた。
あなたの返答に羅漢は壬氏を見てにまぁっと笑った。
それに壬氏は顔を顰める。
そしてあなたへ目を向ける壬氏。
羅漢は(そう来たか)とニヤッと笑みを浮かべた。
あなたが猫猫に目を向けると、猫猫は瓢箪を取り出してそれを五つの杯に注ぐ。
注ぎ終わると、あなたがふふっと笑って懐から何かを取り出す。
壬氏と高順は(嫌な予感がする)とそれを見ていた。
しゅぱぱと素早く杯の場所を移動させていくあなた。
壬氏は心配そうな目を向ける。
そして始まった将棋対決。
顔を青ざめて勝負を見ている壬氏。
あなたは将棋の規則を知っている程度で、全く実戦経験がない。
それに引替え、羅漢は将棋で負けなし。
壬氏がそこまで考えると、あなたが口を開いた。
あなたの言葉に壬氏はバッと将棋盤に目をつける。
羅漢は杯を一つ手に取り、くいっと飲む。
その言葉に壬氏は目を見開いてガクッと机に手を置く。
壬氏がそう必死に考えていると、羅漢の身体がクワンクワンと揺れている。
そう言って羅漢は椅子から落ちてその場に倒れた。
その出来事に壬氏と高順は一瞬固まって顔を青ざめ、あなたと猫猫はじとっと少し冷めた目を向けた。
羅漢の様子を見てそう言った高順にポカンとする壬氏。
あなたは羅漢の身体を抱き起こし、猫猫が水が入った容器を羅漢の口に突っ込む。
高順に代わってもらい、あなたはパンパンと服を払って立ち上がる。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。