第13話

3月11日
889
2025/03/12 09:02 更新
今日はずっと探し物をしていた
休み時間にどこを探しても見つからなかった
結局、放課後まで残ることになった



































かざね
え、あなたの呼ばれたい名前…?
あなた
あ、あぁ…かざねか…
今日も変わらず君は教室に来た
かざね
何してるの…?
あなた
あ、えぇ……っと…探し物を…
私は机の中を漁りながら言う
かざね
何探してるの?
あなた
…………
あなた
………ネ、ネクタイ……
昨日は付けてなくて怒られた、
けど、わざとじゃない、学校で失くしたんだ
かざね
俺も探そうか…?
かざね
教室で失くした?
あなた
うん…たぶんそうなんだけど……
昼の時間に他の心当たりある場所は探した
あと探してないのは教室だけだった
私はかざねと一緒にネクタイを探しだした




ガサゴソゴソ



あなた
…………
探し始めてから数分経った
かざね
う〜〜ん……
まだ私の方でもかざねの方でも見つかっていない
これ以上はやっぱりかざねにも悪いし…
あなた
や、やっぱり……いいよ、もう
あなた
たぶん…家に…あるのかも…、だからさ、
かざね
えぇ…でもないと怒られるんでしょ…?
あなた
そ、そうだけど……
あなた
も、もう…だいじょ、
私が言い切る前にかざねは、
かざね
あっ、…
と声を漏らした
かざねは目を丸くして教室のゴミ箱を見つめている
かざね
あ、あっ……た…かも…
あなた
え……!?
私はすぐ、かざねの方に駆け寄った
ゴミ箱の中には……ボロボロのネクタイが入っていた
拾ってみると、「あなたの名字」という名前が書いてあった
あなた
わ、たしの……だ…
かざね
で、でも…これ…ボロボロ………
あなた
…………
かざね
あなたの呼ばれたい名前、……もしかして__
私はかざねが言い切る前に咄嗟に口を開いた
あなた
あぁ!誰かが間違えたのかも
あなた
まぁ……仕方ないよ、…
かざね
ッ……仕方ない…って、…でも……
あなた
ッつ、着けてないよりかは…いいから、
着けてなくて怒られるよりマシだ
かざね
で、でも………ゔ………う〜ん…
かざねは少し難しい顔をした後、





シュルシュル




かざね
よい、しょ、
あなた
ちょ、かざね!?
かざねは自分のネクタイを外した
あなた
な、なにして…
かざね
はい、
かざねはかざね自身のネクタイを私に渡してきた
あなた
いや……「はい」って何!?
かざね
俺さ、別に卒業式出ないし、
かざね
どーせなら、あなたの呼ばれたい名前にあげる
そんな軽いものでいいの…!?
あなた
え、で、でもッ…
かざね
いつも俺と話してくれるお礼、
かざねは笑って言ってくれた
あなた
う……
さすがにこっちも断りづらかった
かざね
俺があげたいからいーの!
あなた
うぅ……じゃぁ…分かった…
かざね
じゃ、探し物も"見つかった"わけだしさ、
かざね
暗いし、そろそろ帰りな、
たしかに探し物に夢中で辺りを気にしてなかった
あなた
……うん、じゃぁ…じゃあね、

ネクタイを貰ったのはあんまり納得はいかなかったけど…

あなた
………//
正直、少し嬉しかった








この気持ち…って____________





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