第16話

ⅩⅥ
64
2025/11/29 10:57 更新
鬱の自室
ut先生
……800か…
自室に戻れば書類の山ができていた
数えてみればざっと800枚…
こりゃ…あの2人シャオチャンとシッマのだけじゃないやろ…
無能にわざわざ書類させても、良いことないやろ
グチグチ言っていても仕方がない…
そして俺は慎重にミスをしないように気をつけて書類をやっていった
ut先生
……フー…終わったぁ…
今は大体…6時…?
思ったより早く終わって良かったわ…
ut先生
え…6時…?
ut先生
ヤバッ…!
そう言って俺は自分の書類入れを思いっきり開けた
ut先生
これ…今日の6時までやった…よな…?
俺の休んでいた時の分まで、全て今日の6時までに出す予定のものだ
大体、何枚やろ…とにかくやらな…
そう言って鬱は凄い速さで書類を終わらせていく
だが、そんな速さでミスをしない訳が無いのは、鬱自身よくわかっていた
ピチャッ
ut先生
ッ……ヤバっ…インクはねてもうたッ…
いつもなら冷静でいられるはずなのに、期限を過ぎてしまった書類を前にするといつもこうだ…
その後もインクがはねたり、誤字脱字、その他諸々
ミスを詰め込んだような書類が出来上がった
ut先生
おわった!!出しに行かな!
遅れた時はいつも走って移動するが、今はそううまく行かないため、できるだけ早く移動する
急いでいると、近くのダクトから物音がした
またいつものだ…と鬱は呆れつつ書類だけは守るような体制になる
バッシャァァン!
ut先生
ッ……
zm
よう!無能!!
ダクトの中からゾムが水をぶちまけた
ut先生
ど…どうしたんや…?ゾムさん…
書類は無事だったためゾムに用件を聞く
zm
ん…俺の書類終わった?
ut先生
終わったで…俺の部屋にあっから…
zm
……ミスってへんやろな?
ut先生
…勿論…ミスってないで……
ヘラヘラしながらそう答えればゾムは満足そうに去っていった
大体俺が書類持っとる時はこうなんやけど…
そろそろやめてくんないかな…どうせ無理やろけど…
ut先生
ハー…書類届けないかんのやったな……
書記長室

ガチャ
ut先生
とんちー
書記長室に入ってみれば何徹目かわからないトントンがいた
tn
ノックぐらいしろや…
ut先生
すまんすまん
徹夜のせいでイライラしているのだろう、俺がヘラヘラして答えればトントンは書類に向き直る
ut先生
書類届けに来たんやけど…
tn
ん……
書類を届けに来たことを伝えればこちらを見ずに、書類を渡せと言わんばかりに手を差し伸べてきたため、その手に書類を乗せる

そうすればトントンはペラペラと書類を見ていく
tn
はぁ…
このため息一つでわかる
あぁ…またやらかしちゃったんやな…僕…
tn
また、ガバばっかりやな…
ut先生
…ごめん…次からは気ををけるわ…
tn
あぁ、いやちゃうちゃう(汗)
ut先生
………?
僕が謝罪の言葉を述べればいつもとは違う言葉が帰ってきて変な声を漏らしてしまった
tn
チーノとショッピくんといっしょに書類やる言うてたけど…
tn
これひとりでやったんやろ?
ut先生
う…うん……
ヤバい…話が予想外過ぎる
しかも、いつもよりトンチが優しくてもはや怖い
tn
やろ?じゃあ、ガバりまくっててもしゃーないなって
tn
だから、このあとチノショピといっしょに書類やって段々ガバんなくしていきゃええから…な?
ut先生
…うん…あんがと…
トントンがこんな考えてたなんて思ってあらへんかったな…
…やっぱトントンおかんやん
tn seed
tn
ん?てかお前なんか濡れてね?
ut先生
えっ……そ、そんなことないで…
ふと、大先生を見れば髪の毛や服がピトッとひている気がして聞けば、
大先生は焦った様子ではぐらかす
tn
嘘つけ
明らかに濡れとるやろ…
そう言って俺は大先生に触ろうと、頭の上に手を伸ばす
バッ!
ut先生
ッ……
そうすれば、大先生は急に青ざめ頭の上に手を掲げる
tn
えっ……
tn
大…先生…?
ut先生
ぁッ…違っ…ごめっ…なさいっ
どうしたのか聞けば、大先生はわけも分からずなにかに謝り続けている
tn
大先生…!落ち着け!
大丈夫やから……!
ut先生
ごめっ…なさい……許して…下さいっ
どう声をかけても大先生は目をつむりなにかに謝り続けている
tn
ッ…大先生…こっち見ろ…!
ut先生
ッ…!!
ut先生
あっ…えっ……トントン…?
ut先生
…すまん…なんか変なの見えてたわ
半ば強制的に俺がいることを知らせれば、自分がどうなっていたのかを理解して謝罪を述べる
tn
いや…大丈夫や
tn
今日は休め…わかったな…?
ut先生
うん…

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