叢雲 カゲツ side
そういつも通りにぼくに
笑いかけてくる幼馴染
聞くんや 、ちゃんと聞くんや 僕
聞いてしまったら今の関係が
崩れてしまうのではないか
、 そんな思考がよぎり
声を細く 、小さく出した
焦りと緊張がでてしまい
目の前に居るあなたに怒鳴ってしまった
嫌われたくないの一心で
必死に弁解しようと口を走らせた
まだ 、真実は聞けていないのに
_ 嗚呼 、そうだ コイツは
いつも痛いくらいの
苦しいくらいの優しさをくれる
ほんとにずるいほど の
人たらしだよ 、 お前は
ぼくは反射的にあなたの袖を引っ張った 。
放課後じゃいけない気がしたから
何故だか ” 今 “しか聞けない様な気がしたから
そうやっと自分の口から
言葉を発せることができた自分を
今だけは褒め称えたいと思った











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!