お久しぶりです、作者です。
公開が遅くなってしまって、待っていて下さった方、お気に入り登録してくれている方、本当にごめんなさい。
こんな不定期な更新ですが、読んでくださってありがとうございます。
今回るぅとくんがほとんど出てこなくて、ほぼころんくんです(><)それと長くなってしまいそうで一度区切りをつけたので、今回短めです。
続きを楽しみにしていてもらえると嬉しいです。
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💙side
朝からずっと降り止まない雨が、ぽつぽつと音を立てながら校庭の土を濡らしていく。
放課後、まだ帰らずに教室に残っていつものメンバーと喋って遊んでいた僕は、ジャン負けで全員分のジュースとお菓子を買ってくるはめになってしまった。
買い忘れてまた買いに行くのも面倒なので、抱えているジュースをもう一度確認する。
気を抜くと落としてしまいそうな程の量。
窓の外をぼーっと眺めながら教室までの廊下を歩いていた、その時、
さとみくんと莉犬くんが校庭の横を2人で歩いているのが見えた。
そういえば、今日は2人で帰るからってさっき教室を出ていったっけ。
莉犬くんが飲みたがってた駅前のタピオカの人気店に行くらしい....
近頃、僕とさとみくん、莉犬くん、るぅとくんは結構よく一緒にいることが多くなった。
だけど、4人でいる時とはどこか雰囲気の違うさとみくんと莉犬くん。
何話してんだろ....
僕に気づくことなく並んで楽しそうに歩く2人を見てそんなことを考える。
そのとき。
ふと音楽室の横を通り過ぎようとした僕の耳にきこえてきたのは、誰かの話し声。
こんな時間に、一体誰が?
声の主を確かめるため....
盗み聞き、というと悪く聞こえそうだけど。
僕は出来るだけ足音をたてないように音楽室に歩み寄り、そっと扉に顔を近づけ、中にいる人物の声に耳をすませた。
....ん?
この声、確か隣のクラスの....
綾瀬、さんだっけ?
っていうか、これって、告白っていうやつじゃ!?
えぇぇ....
は??????????????( ˙_˙ )
えるぅとくん!!!???
ちょいちょい、待って頭が追いつかない。
でも聞き間違えなわけない、こんな特徴的な声はるぅとくんしかいないし、いつも聞いてるし。
やばい、とんでもないこと聞いちゃったじゃん!
一刻も早くこの場を立ち去らなければ....
うわ、やばい。顔合わせちゃったら気まずい。
僕は逃げるようにその場を立ち去った。
【教室】
走って教室まで逃げてきた僕は、机の上に持ってきたジュースやお菓子を広げ、ほっと息をついた。
頭の中は、さっき遭遇してしまった告白現場のことでいっぱいだ。
..........。
まあ否定はしないけど。
改めて、自分は最低なヤツだと自覚する。不特定多数の女の子と関係をもって、遊んで.......
こんなのやめるべきだと分かっている。
そのとき、ふっとるぅとくんのことが浮かんだ。
るぅとくんは、女の子と付き合ったこととかあるんだろうか。いや、るぅとくんはめっちゃモテるから、当たり前か。
顔は整っているし、誰にでも優しくて真面目でかわいいホーム委員長。人から好かれないはずが無い。
彼は、僕の想像だけど、きっと僕と違って女の子をちゃんと大事にしてあげられるんだろうな。本気で好きになった人を、まっすぐに。
自分とは対照的すぎる彼に、僕もるぅとくんみたいになれたらな、という感情が芽生える。
さっきからなぜかるぅとくんが頭から離れない。
ただの、友達なのに。
るぅとくんは、告白の返事、どうするんだろう。
僕だったらすぐ身体の関係にもっていくであろう隣のクラスのかわいい女の子。
るぅとくんは、その子のこと、どう思っているんだろう....
いてもたってもいられなくなって、教室を飛び出した。
るぅとくんに、今すごく会いたい。
会って話がしたい。
理由は自分もよく分からないけど、このまま明日顔を合わせるのは嫌だ。
まだ、学校にいるかな....?
走る僕の足音と、降り続けている雨音が、誰もいない廊下に響いた。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。