あなたが起きた頃には空は暗くなっており、時計を見ると1じとなっていた
あなたは髪をとかそうとクシを持って鏡の前に立つ
自分の髪は金色になっていた
あなたが後ろを振り向いた時そこにはさっきの女の人が立っていた
もう一度触ってみようと試みる
喋らない
喋らない
動かない
女の人は私の手からクシを取った
彼女の力は強く奪い返すことが出来なかった
あなたは椅子に座らせられ、女の人はあなたの髪をくしでといている
後ろの女の人は少し悲しそうなかおをする
女の人は私の前に立ち、こちらをじっと見つめてくる
動かない。こたえない。
動かない。答えない。が、何だか嬉しそうに見えた
あなたは女の人を置いて外へ出た
数分後
あなたが自分の部屋の扉を開けると、そこには女の人はもう居なくなっていた
--------キリトリ線--------
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。