-桐山side-
眠そうなあなたを撫でてたら、ほんまに寝た。
眠くなると甘えるんやな。
他のやつに見せんようにせんとあかんな。
お姫様だっこしてベッドまで連れていった。
やっぱり軽い。
しんどいの隠すのうますぎや。
ふとんをかけてあなたの頭を撫でる。
…ずっと見てられんな。
…荷物取りに行ったら怒るやろか?
行っとる間に起きたらヤバいか?
でも着替え無いしな。
走って行ってこよ!
寝とるあなたに声かけて、走って民宿に行き、荷物を全部持ち、オーナーの方に事情を説明。
オーナーさんは今払ってくれたら1日分いいよって言ってくれて、すぐにチェックアウト。
そして走ってあなたの家に戻った。
これでだいたい30分。
…大丈夫よな?
そっとあなたの家のドアを開けた。
荷物を玄関脇において、あなたのところへ行った。
あなたは小さくなって座ってた。
…眠いときほんまの甘えん坊になるんや。
ご機嫌斜めやな。
あなたをバックハグした。
うつむいたままこっち向いてくれへん。
あなたは俺の胸に顔を埋めた。
そして…寝とるな。
ふとんをかけ直してあなたの頭を撫でる。
…子どもか!
そういえばシャワーとか浴びてへん。
化粧落とさんくて大丈夫なんか?
着替えもしてへん。
…とりあえず俺シャワー先に浴びて、あなたを一度起こそう。
仕事やったし、泣いたしで疲れとるだろうから今は寝かしとこうかな。
一応声をかけた。
でも寝とる。
家の中やから大丈夫やろ。
すごい勢いでシャワー浴びた。
5分くらい?
めっちゃ早いやろ?
あがってすぐあなたのところへ行った。
…寝とる。
よかった。
…俺、過保護やな。
振り返ってみると寝とった。
これが噂の寝言か。
なんか得した気分やな。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!