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第9話

溢れ出したこの感情で
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2024/02/06 00:21
向かった先は学校。


勢いで家を飛び出してきたが、本当によかったのだろうか。サッカー部の奴らと仲直りもしてない。

色々考えているうちに、職員室の前まで来てしまった。
植田圭輔
植田圭輔
(どうしよう、、でももう行くしかない、!)
ドアを開け、モルック部顧問の和泉先生を探す。
植田圭輔
植田圭輔
あの、和泉先生、、俺、モルック部に入りたいです。
と、言った時、サッカー部顧問の高木先生に話しかけられた。
高木先生
高木先生
おぉ植田、入部決めたのか?
植田圭輔
植田圭輔
あ、高木先生…すみません…あの、あとで言うつもりでした…
やばい!''サッカー部をやめる''とまだ言っていないことに気づいて焦る。
高木先生
高木先生
あぁ、サッカー部の奴らから聞いてる。植田がモルック部入るかもってな笑
高木先生
高木先生
俺は止めないぜ?植田の好きにしたらいい
俺は少しホッとした。
植田圭輔
植田圭輔
高木先生、、ありがとうございます。
でも俺、あいつらと喧嘩しちゃって、、まだ、仲直りできてないんです。
高木先生
高木先生
仲直りしたいのか?
植田圭輔
植田圭輔
え、はい…そりゃあ…
植田圭輔
植田圭輔
(勝手にモルック部なんか入ったら、もう一生口きけないかもしれない。)
植田圭輔
植田圭輔
(あいつらと一生口きけないのは、いやだ。)
でも、俺から話しかけに行くのはなぁ、、
ごちゃごちゃ悩んでる様子の俺を見て、高木先生が口を開いた。
高木先生
高木先生
…あいつらはな、けっこう植田に救われてたんだぜ?
植田圭輔
植田圭輔
え…?
植田圭輔
植田圭輔
(俺に?救われてた?)
高木先生
高木先生
植田にしか出せない雰囲気っつーもんがあるんだよ。その人がいるだけで空気が変わる。
高木先生
高木先生
お前自分で気づいてないだろ?そーゆーのは言われなきゃわかんねぇんだよな笑
俺はびっくりして、しばらく声が出なかった。
植田圭輔
植田圭輔
そんなこと、、一言も…
高木先生
高木先生
全く、、あいつらも言わねぇから。ちゃんと話せっつったのに。
少しの間のあと、
高木先生
高木先生
許してやってくれ、植田。あいつらも植田と仲直りしたいって言ってたぜ
植田圭輔
植田圭輔
俺…明日、サッカー部のみんなと話してきます!
高木先生はそうしろと言うように、笑って頷いてくれた。


そして、

そばでずっと話を聞いてた、和泉先生が言う。
和泉先生
和泉先生
では、モルック部入部はそのあとですね。
和泉先生
和泉先生
いつでもいいですよ。部活と言うより、サークルみたいなものなので、1人や2人入ったところで変わらない
植田圭輔
植田圭輔
はい…すみません。また来ます!

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