〜氷室家/屋敷内/一階/リビング/室内〜
愛絵里:…………………
(ソファーに座っていて)
氷室慧也:愛絵里、御影の小倅と『婚約破棄』をして良かったと私は思うぞ
氷室慧:父さんの言う通りだ
あんな奴、別れて正解だ
氷室綾菜:お、お父様もお兄様も酷いわっ
氷室慧:原因であるお前が言うのか
(冷めた瞳で見て)
氷室慧也:そもそもだ
御影の小倅が駄々を捏ねて通した話を破談にするとは……御影の小倅は我が氷室家を見下しているだろう
氷室慧:元々、愛絵里には『天祥院』との婚約が定められていたのを横から掻っ攫うような真似をしてだ
氷室慧也:天祥院の小倅が『婚約』の話を持って来た
向こうは乗る気満々だ
氷室慧:でしょうね
英智君と愛絵里は元々幼馴染でもありますし、幼い頃は体調を崩して入院していた英智君のお世話をしたりして居たんです
全く知らない仲でもないんです
氷室綾菜:お父様達は、玲王に何をしようとしているの……⁉
氷室慧也:我が氷室家に喧嘩を売ったんだ
それがどう言う事か思い知らせるまでだ
氷室綾菜:玲王は、『青い監獄(ブルーロック)』に招集されて居るのよ‼
氷室慧:ならば、青い監獄プロジェクトへの融資(支援)を白紙に戻すまでだ
氷室綾菜:お兄様⁉
氷室慧:あくまで、愛絵里の婚約者としての『肩た書き』があったからだ
氷室綾菜:そ、そんなっ
家(氷室家)が白紙に戻す事になれば、他の企業等も……⁉
(表情を真っ青にし)
氷室慧也:当たり前だろう
氷室慧:愛絵里は、転校だ
氷室愛絵里:……転校ですか
氷室慧:あぁ
英智君の居る『夢ノ咲学院』に転校だ
氷室愛絵里:……普通科ですか?
氷室慧:いや、英智君の強い希望で『プロデュース科』に転入だ
氷室愛絵里:……プロデュース科
新たに『新設』される学科ですね
氷室慧:そうだ
そこで、英智君と共に学んで来るんだ
氷室愛絵里:……解りました