第3話

第三話 妖怪はすぐそばに・Part1
17
2025/09/23 05:43 更新
佐伯 真菜
ねぇ!川口さんが休みなのって、 ‘‘こっくりさん‘‘のせいかな?
愛川 菜々花
どうだろ……ねぇ、うちらもやってみる? ‘‘こっくりさん‘‘
佐伯 真菜
えー、怖くない?
愛川 菜々花
みんなでやれば怖くないって!
佐伯 真菜
うん、たしかに、そうかも!
愛川 菜々花
じゃぁ、やっちゃおっか!
佐伯 真菜
やっちゃおやっちゃお!
視点 笑真
きゃあきゃあと笑いあうクラスメイトをながめながら、うーむと悩む。
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
うーーーむ
あたしは最近、クラスメイトの瀬戸谷くんの秘密を知ってしまった。

そのため、親友の翼、梓、かおるそして瀬戸谷くんの五人で「知ってしまった同盟」という名のグループをつくった。

…そこまではいいんだけどなぁ

ひとえに瀬戸谷くんの手伝いって言っても、何をすればいいのやら……
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
うーーーーーーーーーーーーーーむ
朝霧 薫
朝霧 薫
何か悩んでるの?
いつの間にそこにいたのやら……なんだか幽霊みたいだな?

不思議そうな顔に少し心配そうな色がある……気がする。あたし、そんなに鬼気迫る顔をしてたのかな?
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
瀬戸谷くんの手助けって、何すればいいのかなーって
朝霧 薫
朝霧 薫
あーーー、あれ
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
ね、なんか知ってるっしょ?顔でわかるよ
朝霧 薫
朝霧 薫
えぇ…まぁ…
翼にね、「瀬戸谷が妖怪に関するウワサとかあったら教えてって言ってた」とは聞いてるけど
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
ふーん………たとえば ‘‘こっくりさん‘‘ とか?
朝霧 薫
朝霧 薫
そういえば、最近いきなり流行り出したよね。なんでだろ?
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
さぁ?でも不自然ではあるよね~
ほんと、不自然な流行だ
視点 翼
伏水 翼
伏水 翼
ふわぁ~
やっと2時間目が終わり、歴史の課題のせいで寝不足な俺には睡魔が襲ってくる。

よく寝なかったよ…俺…
桐谷 梓
桐谷 梓
おっはー、元気してる?
伏水 翼
伏水 翼
元気だけど元気じゃない…
桐谷 梓
桐谷 梓
ふは、どゆことw?
伏水 翼
伏水 翼
歴史の課題が鬼畜すぎるんだよ…
桐谷 梓
桐谷 梓
あー、まーな?でも、コツコツやっとけばいいだろ?
伏水 翼
伏水 翼
それができたら苦労しないよ…
桐谷 梓
桐谷 梓
それもそうか
はぁ、もう次の授業が始まってしまう……寝てたい…

ちらり、と窓際の席にいる新しい友人…瀬戸谷を盗み見る。
瀬戸谷 零
瀬戸谷 零
………?
目が合った。なんか気まずい

そのとき――
生徒
キャーーーーー‼
生徒
だ、誰か!先生呼んで来て!
伏水 翼
伏水 翼
……!?
ざわりと空気が揺れて、生ぬるい空気が肌にふれた気がした。
伏水 翼
伏水 翼
な、なんだいまの…?
俺が別のことに気を取られているうちに、とある二人がすばやく動いた。
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
落ち着いて!ウチが先生呼んでくる!
朝霧 薫
朝霧 薫
わかった。ね、何があったの?
生徒
わ、わかんない…いきなり「お迎えが来た」って言って、佐伯さん、倒れちゃったんだよ…
後を追って廊下に出ると、クラスメイトの佐伯さんが倒れていて、そばで愛川さんが腰を抜かしていた。
瀬戸谷 零
瀬戸谷 零
……これ、妖怪のしわざだと思う
い、いつの間に!?幽霊かよ!?
伏水 翼
伏水 翼
ま、まじか。俺どうしたらいい?
瀬戸谷 零
瀬戸谷 零
取りあえず何もしなくていい。先生が来るまで待とう
伏水 翼
伏水 翼
わかった……何で妖怪のしわざだってわかったの?
瀬戸谷 零
瀬戸谷 零
感じない?空気が曇ってる
瀬戸谷に言われて周りの空気に気を向ける。

たしかに、なんだかどんよりしてるような…
伏水 翼
伏水 翼
確かに…これもしかして…
瀬戸谷 零
瀬戸谷 零
妖力。伏水さんは妖力が多いのかもね。こんな微量な流れがわかる人、なかなかいないから
伏水 翼
伏水 翼
そ、そーなんだ
妖力が多いとか、流れとかあるんだ…

そんな会話をしていると、職員室の方からバタバタと足音が聞こえてきた。

さすが笑真、呼んでくるのが速い!
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
ほら!せんせーこっちこっち!
朝霧 薫
朝霧 薫
笑真!ありがとう。先生、佐伯さんは眠ってるだけみたいです
先生
分かった。二人とも、彼女を保健室に連れて行くのを手伝ってくれる?
朝霧 薫
朝霧 薫
わかりました
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
はーい!
愛川 菜々花
ね、ねえ!先生!朝霧あさぎりくん!真菜は大丈夫なんですか!?
朝霧 薫
朝霧 薫
愛川さん、佐伯さんは眠ってるだけだから、大丈夫だと思うよ
愛川 菜々花
……そっか、よかったぁ……
さすが薫!愛川さんも落ち着いたみたい

佐伯さんを薫と笑真が連れていく。

愛川さんも二人についていった。

先生がこちらを振り返り、手を叩く。
先生
はい!皆さん教室に戻って!彼女のことは先生に任せて、授業に集中してくださいね!
みんな
…はーい
瀬戸谷 零
瀬戸谷 零
昼休み、図書室集合
伏水 翼
伏水 翼
!わかった
一ノ瀬 笑真
一ノ瀬 笑真
……OKー
朝霧 薫
朝霧 薫
了解
いまのって、「知ってしまった同盟」の初任務ってことだよな!

ってか、梓も呼ばないとだよな!?

気づいてしまって、心臓がうるさくなり始める。

よーし、やる気出てきたぞ~!

今回の妖怪事件、ぜったいに解決して見せる!



……って言っても、解決してくれるのは瀬戸谷ナンデスケドモネ…
to be continued

プリ小説オーディオドラマ