視点 笑真
きゃあきゃあと笑いあうクラスメイトをながめながら、うーむと悩む。
あたしは最近、クラスメイトの瀬戸谷くんの秘密を知ってしまった。
そのため、親友の翼、梓、薫そして瀬戸谷くんの五人で「知ってしまった同盟」という名のグループをつくった。
…そこまではいいんだけどなぁ
ひとえに瀬戸谷くんの手伝いって言っても、何をすればいいのやら……
いつの間にそこにいたのやら……なんだか幽霊みたいだな?
不思議そうな顔に少し心配そうな色がある……気がする。あたし、そんなに鬼気迫る顔をしてたのかな?
ほんと、不自然な流行だ
視点 翼
やっと2時間目が終わり、歴史の課題のせいで寝不足な俺には睡魔が襲ってくる。
よく寝なかったよ…俺…
はぁ、もう次の授業が始まってしまう……寝てたい…
ちらり、と窓際の席にいる新しい友人…瀬戸谷を盗み見る。
目が合った。なんか気まずい
そのとき――
ざわりと空気が揺れて、生ぬるい空気が肌にふれた気がした。
俺が別のことに気を取られているうちに、とある二人がすばやく動いた。
後を追って廊下に出ると、クラスメイトの佐伯さんが倒れていて、そばで愛川さんが腰を抜かしていた。
い、いつの間に!?幽霊かよ!?
瀬戸谷に言われて周りの空気に気を向ける。
たしかに、なんだかどんよりしてるような…
妖力が多いとか、流れとかあるんだ…
そんな会話をしていると、職員室の方からバタバタと足音が聞こえてきた。
さすが笑真、呼んでくるのが速い!
さすが薫!愛川さんも落ち着いたみたい
佐伯さんを薫と笑真が連れていく。
愛川さんも二人についていった。
先生がこちらを振り返り、手を叩く。
いまのって、「知ってしまった同盟」の初任務ってことだよな!
ってか、梓も呼ばないとだよな!?
気づいてしまって、心臓がうるさくなり始める。
よーし、やる気出てきたぞ~!
今回の妖怪事件、ぜったいに解決して見せる!
……って言っても、解決してくれるのは瀬戸谷ナンデスケドモネ…
to be continued



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。