貴方が全部初めてだった。
大好きになった匂いも
真似したいと思ったプレーも、人柄も。
こんなにも人に触れたいと思ったのも。
こんなに長く居たいと思ったのも。
でも神様はそれを許してくれなかった。
「 …、ッ”、、ごめ”、ッ、、ごめ”ん、ッ、、なぎ”、、ッ、” 」
俺ら東山高校は84-58で
大濠高校に敗れ幕を閉じた。
頭が追いつかなかった。
何がダメだった…?
何が足りなかった、?
考えれば考えるほど気持ちが押し寄せてきて。
俺はただただ泣いてる琉久さんの背中を摩ることしか出来なかった。
俺の腕の中で泣き喚く琉久さん、
彼の暖かい匂いが俺の鼻をツンっと刺激する。
「 な”ぎ…、ッ、、ほんまに…、ッ、、ほんまにごめん”、ッ、、 」
『 ………琉久さん、っ、大丈夫だよ、、っ、 』
琉久さんを1人で背負わせすぎてしまった。
俺は2年のエースとしての自覚を持ってたのか、?
大澤さんの期待に応えられたのか、?
でもただかけられる言葉はそれだけ、
大丈夫、大丈夫。
『 おれのせい…、ッ、、琉久さん…、ッ、、だからもう…、ッ、 』
「 …、ッ、、なぎと…、ッ、優勝台、、ッ、、 」
「 …、ッ”、もっと、ッ、、なぎの”、ッ、、となり”、、ッ、、 」
『 ~~~ッ、‼︎‼︎ 』
「 ごめ”、、ッ、、おれ”、ッが、、ミスばっか…”、ッ、、 」
俺は、そう悔しそうに言う琉久さんの頬を掴み
親指ですりっと綺麗な涙を拭った
「 な…ぎ、っ、? 」
『 琉久さん、っ、、おれはもういいの…、っ、、 』
『 寂しいけど…、ッ、悔しいけど…、っ、、
最後まで琉久さんの隣で戦えてよかった…、ッ、、 』
琉久さん。
俺は貴方の隣でプレーできて
貴方と過ごせて
貴方に名前を呼んでもらえて
隣にいれたらそれで良かったの、っ、
だから_____
『 最後まで、ッ、、隣に立たせてくれてありがとう、ッ、、笑! 琉久さん、っ、! 』
「 ……、ッ、、こちらこそありがと…、っ、、笑 」
「「 瀬川選手、佐藤選手インタビューお願いします! 」」
「 ん…、”、ッ、、 」
『 ほら琉久さん、そんなぐちゃぐちゃな顔じゃファンの人心配しちゃいますよ、っ、 』
「 …、ッ、、そっちこそ、笑
ほら早くいこ、ッ、、凪…、笑 」
『 ……‼︎ はい、琉久さん、笑‼︎ 』
俺は琉久さんが差し出した右手にすっと手を乗せて
インタビューへ向かった。
この気持ちは
また貴方の隣に胸を張って並べるようになってから伝えるよ
ありがと琉久さん。
大好きだよ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。