どんどん“それ”はエスカレートしていた。
委員会の活動日時をわざと全く違う時間にして伝えたり。
今まで机やノートに書いてた暴言は、ほとんどが直接言われるようになった。
まぁ、全部他のクラスメイトがやってるんだけど。
最初の頃はに感じていた罪悪感や心苦しさは、いつの間にか感じなくなっていた。
いや、俺の本性は、すでに暴れ始めていたのかもしれない。
無自覚なだけで、狂ってたのかもね。
だって、すちくんが俺を頼ってくれるから。
そう、すちくんが悪いんだよ。
俺だけを見ててよ。
君の苦しみ、助けがほしいだろ___。
俺にはすちくんが、負の感情が渦巻く海に溺れてるように見えた。
kiss
溺れてくその手に、そっと口吻をした__。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!