地下の会場
シャンデリアの光
高級な椅子
しかし並んでいる商品は________
人間だった。
鎖をつけられた人たちがステージの横に並ばされている。
観客たちは笑いながら値段をつける
その空気の中で、一人だけ空気が違う奴がいた
赤い髪を揺らし
トランプを指の間でくるくる回している。
ヒソカは足を組んだまま欠伸をした
並べられている人間たちを見ても、何も感じない。
弱い
つまらない
壊れそう
その時だった。
司会が次の「 商品 」を連れてくる
鎖につながれた少女
少し痩せている、
傷もある。
服もぼろぼろ。
だけど
何か、がおかしかった
トランプが、ひらりと膝の上に落ちた。
少女は観客席を見回している
怯えていないわけじゃない、ただ
折れていない
ヒソカの口元がゆっくり歪む。
司会が話をすすめる
その時
少女が鎖を引っ張った。
ガチン、と音にぶい音が響く
係員が腕を強く押さえつける。
ムチのようなモノでばバチンと叩かれてはその繰り返し
少女は歯を食いしばりながら言った
会場がざわつく
だが。
ヒソカだけは
肩を震わせて、笑っていた
久しぶりの感覚
背中がゾクゾクする
司会者が値段を言う
会場が静まり返った
まだ開始すらしていないのに。
声の主はヒソカだ
全員が振り向いた
司会が戸惑う。
ヒソカはにんまり笑った
指の間でトランプを回す
誰も競り合えない
値段が異常すぎる
数秒の沈黙が続いた
そして。
鎖が外される
少女は信じられない顔でヒソカを見た
ヒソカはゆっくり立ち上がり、ステージに近づいた
カツ、カツ、カツ。
靴音が響く
少女の前で止まり、
じっと目を覗き込む。
その瞳は、完全に獲物を見つけた獣。
少女は警戒したまま答える
ヒソカはその名前をゆっくり繰り返した。
指先で少女の頬の傷をなぞる
少女はそのことばを聞き、キッと睨む
ヒソカは数秒黙る
そして_________
にぃっ
ぞっ、
冷たいものが背筋を走った
意味のわからない
何を根拠に?
変な発言、反吐が出る
ヒソカは背を向けて歩き出す。
振り返りながら言った。
その瞬間
あなたはまだ知らなかった
この男が_______
世界で一番危険な飼い主になることを。
交換宣伝良かったらお声がけください❗️🤧他界隈でも大歓迎です🥹

26/07/04











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。