第59話

円堂の怒り 白夜の覚醒する者の決意! 雷門イレブンの11人の心!
12
2026/10/20 08:01 更新
次の瞬間、爆発の音と共にグラウンド全体が大きく揺れた。
神無月 遥香
神無月 遥香
きゃぁっ!?
円堂 守
円堂 守
なんだ!?
音無 春奈
音無 春奈
きゃっ…!?
神無月 遥香
神無月 遥香
な、何…今の音…ウグッ…
ナニコレ…頭が痛い…ッ!
神無月 遥香
神無月 遥香
はぁ…はぁ…
吹雪士郎
吹雪士郎
遥香ちゃん!?
大丈夫!?
神無月 遥香
神無月 遥香
だ、大丈夫だよ…っ!
雷門全員
遥香!?
何で…頭が痛い…
ズキズキする…思い出せない…イタイ…
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《ご苦労様、鬼瓦警部。》
…!義父様!?
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《貴方達の苦労も残念ながら無駄だったようです。》
鬼瓦警部
鬼瓦警部
何っ…!?
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《貴方達の考える通り、確かにエイリア石から出るエナジーには、人間を強化する効果があり、エナジーの供給が切れると元に戻ってしまう。》
…!まさか…!リュウジ君達と治兄達が…!?
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《ジェミニやイプシロンを相手に、人間自身の能力を鍛えたら?
そう。ジェネシスは、ジェネシスの力は、真の人間の力。弱点などない。最高最強の人間達なのです。勿論、記憶を忘れたままのルナリアも元はジェネシス候補の最高最強の人間の1人なのです。》
神無月 遥香
神無月 遥香
…!?
…私が、元ジェネシス候補?
財前総理
財前総理
《では、ジェネシスと遥香君は…訓練で強くなった普通の人間だというのか!?》
雷門全員
!?
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《ジェネシスこそ、新たなる人の形。ジェネシス計画そのものなのです。ルナリア、お前もそう感じているのでしょう?》
神無月 遥香
神無月 遥香
っ…!
…そんなの…ルナリアはそんな義父様を見て、私を白い仮面に包まれる様に私の身を守ってくれた。なのに…ジェネシス候補だったなんて…そんなの利用されて悲しいに決まっている。


けど…私は…義父様の道具じゃない…!
ヒロト君達を破壊の道具にさせるのは…間違っている!
円堂 守
円堂 守
お前の勝手で、皆の大好きなサッカーを悪い事に使うな!
神無月 遥香
神無月 遥香
円堂…
円堂は義父様を睨んだ。
グラン
グラン
君達に、崇高な考えの父さんを理解出来るわけない!
円堂 守
円堂 守
ヒロト!
神無月 遥香
神無月 遥香
ヒロト君!
円堂 守
円堂 守
あっ!
ヒロト君は、雷門ゴールに上がっていく。
グラン
グラン
流星ブレード!
塔子 木暮 
パーフェクト・タワー!!
ドーンッ!!
グラン
グラン
ッ…!
神無月 遥香
神無月 遥香
ジェネシス候補だとしても…私はルナリアじゃない!神無月遥香だっ!!




吹雪さん!
吹雪士郎
吹雪士郎
ウルフレジェンド!
ネロ
ネロ
時空の…壁!
ドーンッ!!
角間 圭太
角間 圭太
なんと!吹雪のウルフレジェンドが破れた!
神無月 遥香
神無月 遥香
っ…!不味いっ!?
グラン
グラン
これが…ジェネシスの力だ!!
ヒロト…グランはそう叫ぶと、ウルビダとウィーズと共にボールを囲い禍々しいオーラを放ちながら上空に飛んだ。3人が同時にボールを蹴り込み叫ぶ。
グラン ウルビダ ウィーズ
スーパーノヴァ!!
超新星。大質量の恒星が、その一生を終えるときに起こす大規模な爆発現象だ。その名に違わず凄まじい宇宙のエネルギーを纏ったシュートがゴールへと向かう。
立向居 勇気
立向居 勇気
ムゲン・ザ……ハンドォッ!!
ぐあああっ!!
それは、流星ブレードを止めたムゲン・ザ・ハンドを一瞬で打ち砕いた。進化していたのにも関わず、だ。秋が思わずベンチから立ち上がり目を見張る。1-2、再びリードを許してしまった。
木野 秋
木野 秋
そんな、進化したムゲン・ザ・ハンドが破ってしまうなんて…!?
グラン
グラン
我ら、ジェネシスこそが最強ということだ!
円堂 守
円堂 守
ヒロト…
神無月 遥香
神無月 遥香
ヒロト君…
そんなの…ヒロト君達が苦しいのに…!何で…ッ…!
立向居 勇気
立向居 勇気
進化したムゲン・ザ・ハンドが破られるなんて…
角間 圭太
角間 圭太
1対2と、雷門再びジェネシスにリードを許してしまったァ!
響木 正剛
響木 正剛
これが、訓練で強くなった人間の力だと言うのか…!
瞳子監督
瞳子監督
っ…!
訓練…きっと、遥香…ルナリアも辛い特訓をしていただなんて…!?
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《ジェネシスは新たなる人の形、世界を支配する力を持つ者達なのです。》
義父様のプレゼンテーションの続きだろうか。平然と言ってのける義父様は、自分のしていることが正しいのだと信じて疑わない。目を背けた瞳子姉さんと違い…払った時間も犠牲も何もかも、まるで、遥香…ルナリアが最初から存在していなかったかのように。
円堂 守
円堂 守
っ…!俺達の大好きなサッカーを、悪い事に使うな!!…大好きなサッカーを…汚すな!!
円堂が再び義父様に向かって叫ぶ。すると円堂の正面にスクリーンが浮かび上がり、そこに映っているのは義父様。
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《どういう意味ですか?》
円堂 守
円堂 守
力とは、皆が努力して付けるものなんだ!!
神無月 遥香
神無月 遥香
円堂…
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《…忘れたのですか?貴方達もエイリア石でパワーアップしたジェミニやイプシロンと戦うことで、強くなったということを…》
憤慨しながら言う円堂に冷静に返していく義父様。
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《そう、エイリア石を利用したという意味では、ジェネシスも雷門も同じなのです。》
円堂 守
円堂 守
っ…!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《雷門もすっかりルナリアを含め…メンバーが変わり、強くなりましたね。ですが、道具を入れ替えたからこそ、此処まで強くなれたのです。我がエイリア学園と同じく、弱い者を切り捨て、より強い者へ入れ替える事で…》
塔子、吹雪、神無月、木暮、リカ、立向居、綱海。誰もがそれぞれの想いを、覚悟を胸に、加わったのだ。道具ではないし、決して入れ替えたわけでもない。
円堂 守
円堂 守
ふざけるな!弱いからじゃない!
…遥香は弱くなんかない!
サッカーが大好きでチームの為に頑張ろうとしている!俺達は遥香を弱者じゃない!自分の意思で雷門イレブンに入り、ジェネシスと戦おうとしてヒロト達を救うおうとしているんだ!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《いいえ、弱いのですよ。だから、怪我をする。だから、チームを去る。実力がないから、脱落していったのです。》
円堂 守
円堂 守
違う!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《彼らは、貴方達にとって、ルナリアと同じく不要な存在。》
円堂 守
円堂 守
違う、違う、違う!あいつらは、弱くない!絶対に違う!俺が証明してやる!
円堂…





風丸さん達の為に頑張ろうとしている。


のに…義父様は人が変わったかの様に感じて…私はルナリア…義父様はルナリアという名前を付けた。


…私は今の名前を捨てたくない…けど…仲間を見捨てたんじゃない…!


姉さんは私の事を見守って、お母さんの所に渡したんだ。


神無月遥香として…!
円堂 守
円堂 守
だああっ!!
円堂は、ヒロト君にぶつかっていく。
神無月 遥香
神無月 遥香
円堂…
円堂のあんなプレー、見たことない。

今の円堂のプレーは、ただ怒りをぶつけているだけ。

ドサッ!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
「やれやれ、これが私達を倒す為…作ったチームだと言うのですか?瞳子」
ドサッ!
グラン
グラン
円堂君、キーパーに戻りなよ。君がキーパーじゃないと倒し甲斐がないよ
円堂 守
円堂 守
黙れっ!!
軽々と躱され、ついに転んでしまった円堂に向かってグランが言う。立向居を侮辱しているかのようなその発言に円堂は立ち上がり、ヒロト君…グランに向かっていくもまたもや躱された。
グラン ウルビダ ウィーズ
スーパーノヴァ!!
立向居 勇気
立向居 勇気
どうすれば…
壁山 塀吾郎
壁山 塀吾郎
っ…!
木暮 夕弥
木暮 夕弥
うわぁっ!?
ムゲン・ザ・ハンドを破ったシュートが再び打ち込まれる。木暮、壁山、綱海の3人が止めに入ったが吹き飛ばされ、ムゲン・ザ・ハンドを繰り出し押さえ込もうとするも一瞬で砕かれた。




威力を失っていないシュートがゴールに入るかと思われたそのとき、豪炎寺と吹雪と神無月がそれを3人に蹴り返そうと同時に躍り出た。
豪炎寺 吹雪 遥香
うわっ!?
一瞬炎と氷と白夜を纏ったかのように見えたそのボールは勢いを落としそして軌道を外れる。
豪炎寺 吹雪 遥香
ぐっ…!あっ…!
角間 圭太
角間 圭太
雷門、守ったァ!
FWの吹雪と豪炎寺とリベロの神無月が身体を張って守ったァ!!
グラン
グラン
全員でカバーしなければならないキーパー。君達の弱点であり、敗因となる。
神無月 遥香
神無月 遥香
っ…!
それに…今の感じ…


新しい感覚の様な気がする。
壁山 塔子
うわあっ!
円堂 守
円堂 守
あいつらは弱くない!
シュッ!
一之瀬 土門
うわっ!?
円堂 守
円堂 守
俺が…俺が証明する!
シュッ!
鬼道 豪炎寺 吹雪 遥香
うわあああっ!
立向居 勇気
立向居 勇気
うわっ!
ピーィッ!
角間 圭太
角間 圭太
ジェネシスの猛攻!1対2と勝ち越された雷門、防戦一方だ!
シュッ…
円堂 守
円堂 守
ぐっ…!ボールをよこせ!
ドンッ…!
財前 塔子
財前 塔子
円堂…
壁山 塀吾郎
壁山 塀吾郎
あんなキャプテン、初めてっす…
木野 秋
木野 秋
円堂君…
ピピッ!ピピーッ!
角間 圭太
角間 圭太
此処で、前半終了!ジェネシス1点リードで、ハーフタイムに入ります!
円堂 守
円堂 守
はぁ…はぁ…っ!
円堂は荒く息をして、義父様を睨んでいた。
円堂 守
円堂 守
くっ…!
タッタッタッ…
瞳子監督
瞳子監督
円堂君。
姉さん…
円堂 守
円堂 守
…風丸達は弱くない。俺が証明します!しなきゃならないんです…俺が!
瞳子監督
瞳子監督
私も最初はそう思っていたわ。私1人の力で、父の目を覚まさせようって。
円堂 守
円堂 守
監督…
瞳子監督
瞳子監督
でも出来なかった。誰かの心を…考えを変えさせるなんて、大変なこと。1人の力でなんて、とても出来ない。
ただ、1人では無理でも、皆の力を合わせれば、どんなことでも出来る。それを教えてくれたのは、円堂君…貴方達よ。

遥香の事を守らなくちゃと思う気持ちは私にもあったわ。
姉さんが…笑ってくれた…
円堂 守
円堂 守
俺達…
タッタッタッ…
神無月 遥香
神無月 遥香
…円堂。



私、皆のお陰で大好きなサッカーの心を目覚めさせてくれたのは円堂君と皆のお陰。



1人でサッカーをしなくて済むって気持ちを変えてくれたのは円堂君達だよ。
円堂 守
円堂 守
遥香…
吹雪士郎
吹雪士郎
そうだよ、キャプテン。僕を間違った考えから解き放ってくれたのも、雷門の皆だ。
神無月 遥香
神無月 遥香
皆が居る。円堂だけじゃないよ
怒る気持ちも風丸さん達の思う気持ちは円堂だけじゃない。

私も…風丸さんや染岡さんに一歩を踏み出させてくれたから、此処に居る。
円堂君は、私達を見た。

私達は、真っ直ぐ円堂君を見る。
円堂 守
円堂 守
皆…
パシンッ!

円堂君は、自分の頬をぶった。
神無月 遥香
神無月 遥香
円堂…?
円堂 守
円堂 守
ごめん!
そして、私達に頭を下げた。
豪炎寺修也
豪炎寺修也
円堂、怒っているのはお前だけじゃない。
鬼道有人
鬼道有人
俺達全員、此処に来れなかった奴らの気持ちを引き継いでいるつもりだ。
神無月 遥香
神無月 遥香
風丸さん達が弱くないって事、一緒に証明しようよ!
円堂 守
円堂 守
豪炎寺…鬼道…遥香…
だから、私達史上最強イレブンが集まっているんだから!
綱海 条介
綱海 条介
そいつらが弱くないってこと、証明してやろうぜ!
財前 塔子
財前 塔子
やろう円堂!一緒に!!
雷門全員
うん
円堂 守
円堂 守
皆…
響木 正剛
響木 正剛
「一つになったな…」
私達は円陣を組んで、手を重ねた。
円堂 守
円堂 守
絶対に、勝つ!
雷門全員
おーー!!
タッタッタッ!
円堂 守
円堂 守
立向居!頼んだぜ!
立向居 勇気
立向居 勇気
あっ!はいっ!
円堂 守
円堂 守
うん!
神無月 遥香
神無月 遥香
「私はルナリアじゃない、神無月遥香としてこの試合…絶対に勝つ!」
ピピーッ!
角間 圭太
角間 圭太
後半開始!1対2と、リードされている雷門!ジェネシスの強烈な攻撃と、鉄壁の守備に、どう立ち向かうのか!?
円堂 守
円堂 守
ヒロト!
グラン
グラン
君に俺を抜くことは出来ない。…!
円堂のバックパスを受けて、ヒロト君を躱す。
角間 圭太
角間 圭太
なんと、円堂フェイントでグランを躱したァ!
グラン
グラン
前半と違うというわけか…!
タッタッタッ!
ウィーズ
ウィーズ
それで、我らジェネシスに適うと思うな!
神無月 遥香
神無月 遥香
白夜の翼!
ウィーズ
ウィーズ
何!?
神無月 遥香
神無月 遥香
鬼道!
シュッ!
角間 圭太
角間 圭太
雷門の連続パスに、ジェネシス触れることが出来ない!前半とは、全く逆の展開だァ!
グラン
グラン
何だ?どうなっている?
タッタッタッ!
円堂 守
円堂 守
「俺には仲間がいる。ここまで一緒に戦ってきてくれた仲間がいる。新しく加わってくれた仲間がいる。いつも見守ってくれた仲間が!」


俺達の強さは、そんな仲間達と共にあるんだ!
神無月 遥香
神無月 遥香
行くよ!
シュッ!
鬼道 円堂 遥香
デスゾーン2!!
シュルルッ!!
ネロ
ネロ
時空の壁!何!?
角間 圭太
角間 圭太
デスゾーン2、時空の壁を破ったァ!雷門、追いついたァ!
円堂 守
円堂 守
よし!
神無月 遥香
神無月 遥香
よしっ!
やった!同じ点まで行った!
瞳子監督
瞳子監督
「これが、私と遥香を変えた雷門のサッカーよ。父さん」
グラン
グラン
ジェネシスが2点も失うなんて…!
タッタッタッ…
円堂 守
円堂 守
仲間がいれば、心のパワーは100倍にも1000倍にもなる!!
神無月 遥香
神無月 遥香
仲間が居るから、私達の心のパワーは強くなる!
ヒロト君にも、そのパワー伝わると良いね(*^^*)ニコッ
グラン
グラン
「仲間を想う心が…彼らをレベルアップさせているというのか…!?」
円堂と遥香の言葉に動揺するヒロト。義父様はフィールドを俯瞰しながら眉を顰めた。
グラン
グラン
「俺には父さんがいる!父さんさえ、居れば!敵チームの遥香ちゃんが居ようと…仲間など必要ない!」
神無月 遥香
神無月 遥香
ヒロト君…
まるで…円堂と私の言葉に否定された様なやけくそな気持ち…
グラン ウルビダ ウィーズ
スーパーノヴァ!!
立向居 勇気
立向居 勇気
ムゲン・ザ・ハンド!うわあっ!
円堂 守
円堂 守
っ…!
またもやムゲン・ザ・ハンドは打ち破られ、着地したグランたちがゴールを確信する。しかしシュートとゴールの間に入り得点を阻む影。
グラン
グラン
何っ!?
円堂 守
円堂 守
だああっ!!メガトンヘッド!
ドーンッ!!
円堂 守
円堂 守
だあーっ!?
グラン
グラン
「これも…仲間を想う力だというのか?ありえない!
グラン ウルビダ ウィーズ
スーパーノヴァ!!
ドーンッ!!
立向居 勇気
立向居 勇気
あっ…
円堂 守
円堂 守
立て、立向居!


雷門のキーパーはお前だ、立向居!雷門のゴールを守るのは、お前なんだ!
立向居 勇気
立向居 勇気
…!
タッ…
綱海 条介
綱海 条介
行け、立向居!
鬼道 一之瀬 土門
立向居!
神無月 遥香
神無月 遥香
立向居君!
タッ…!
立向居 勇気
立向居 勇気
皆の…ゴールを俺が…守る!!


ムゲン・ザ・ハンド!!
立向居君は、ムゲン・ザ・ハンドを進化させて、ジェネシスのシュートを止めた。
角間 圭太
角間 圭太
取ったァ!
立向居君の勇気で進化させた…!
グラン
グラン
何だと?
角間 圭太
角間 圭太
立向居、スーパーノヴァをキャッチ!
浦部 リカ
浦部 リカ
よっしゃあっ!
目金 欠流
目金 欠流
ムゲン・ザ・ハンドG3!
究極奥義は進化する!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
有り得ません…奴ら…ルナリアはどんな力を使っているのです…!エイリア石以上のものがあるとでもいうのですか…!!
思わず椅子から立ち上がり表情を険しくする。フィールドではグランが膝をつき戦慄いていた。
円堂 守
円堂 守
やったな、立向居!
立向居 勇気
立向居 勇気
はい!
ガシッ…
神無月 遥香
神無月 遥香
これが、円堂達の絆の力だよ。ヒロト君、玲名ちゃん
ウルビダ
ウルビダ
このままでは…
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《グラン、リミッター解除です。》
…!リミッター解除…!?
グラン
グラン
リミッター解除?
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《…言い忘れましたが、ルナリア…貴方もリミッター解除を使えるでしょう?》
神無月 遥香
神無月 遥香
…!?
雷門全員
!?
遥香がジェネシスを持つリミッター解除を…!?
瞳子監督
瞳子監督
っ…そんなの使わせたら…遥香が…!
神無月 遥香
神無月 遥香
…
吹雪士郎
吹雪士郎
遥香ちゃん!
何で…隠していたの?
神無月 遥香
神無月 遥香
私がリミッター解除を持っているのを知ったら…皆に…嫌われるから…
タッタッタッ…
グラン
グラン
父さん、そんなことをしたら皆…遥香ちゃんが…あっ!
神無月 遥香
神無月 遥香
ヒロト君…
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《怖気づいたのですか、グラン。貴方にはガッカリです。ウルビダ、お前が指揮を取りなさい。》
シュルルッ…!
ウルビダ
ウルビダ
はい、お父様。
グラン
グラン
父さん!
ウルビダ
ウルビダ
ルナリア、お前が持つリミッター解除は我々エイリア学園のリミッター解除を越えた力を持っている。


使うか使わないか…ルナリア…決めるんだな。
神無月 遥香
神無月 遥香
玲名ちゃん…!っ…!
『リミッター解除、貴方の白夜の力は余りにも強過ぎます。だからこそ、名前と共に先程の記憶を封じて貰います。』 

      『…義父様の為になるの?』


『えぇ、遥香。お前にしか出来ません』




      『…義父様の為なら、私…遥香でも…ルナリアで…皆の為なら…この記憶は…どうだって…良い。』
神無月 遥香
神無月 遥香
…
瞳子監督
瞳子監督
「嫌な…予感がする。」
剣崎 竜一
剣崎 竜一
「いよいよ…か。」
タッタッタッ!
ウルビダ
ウルビダ
リミッター、解除。
カチャッ…
神無月 遥香
神無月 遥香
「リミッター解除をして…私が…私じゃなくなったら…」
私…じゃなくなる。
白夜の女神の領域を超えてしまう…私が違う私が…映ってしまう。
円堂 守
円堂 守
…!
ウルビダ
ウルビダ
フンッ!
シュッ!
雷門全員
…!?
円堂 守
円堂 守
動きが…見えない!
ヒロト君達は、物凄い速さでゴールに走っていく。
綱海 条介
綱海 条介
なっ…!?
壁山 塀吾郎
壁山 塀吾郎
うわっ!?
鬼道有人
鬼道有人
人間の能力を超えている!これが、リミッター解除なのか?
だとすれば…遥香を奴らが持つリミッター解除を使わせちゃ駄目だ…!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《人間は、体を守るために、限界を超える力を出さないよう、無意識に力をセーブする。ルナリアの持つ
では、その全てを出し切れるとしたら?》
響木 正剛
響木 正剛
馬鹿な…そんな事したら、彼らは…
瞳子監督
瞳子監督
筋肉が悲鳴を上げ、体がボロボロになってしまう…
神無月 遥香
神無月 遥香
そんな…!
…そんなのっ…義父様!やめてください!ヒロト君達の身体が…壊れちゃうっ…!!
瞳子監督
瞳子監督
父さん、今すぐやめさせて!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
そうさせたのは、お前なのだよ。
ウルビダ
ウルビダ
お父様の望みは、私達の望み!これが、ジェネシス最強の必殺技!
神無月 遥香
神無月 遥香
玲名ちゃん!ヒロト君!やめて!!
私はヒロト君達に手を伸した。
グラン ウルビダ ウィーズ
スペースペンギン!!
立向居 勇気
立向居 勇気
ムゲン・ザ・ハンド!うわあっ!
ピピーッ!
雷門全員
…!?
角間 圭太
角間 圭太
ゴォール!ムゲン・ザ・ハンド三度破れる!2対3、ジェネシスにまたも勝ち越しを許してしまった!
神無月 遥香
神無月 遥香
…そんなの…駄目
玲名ちゃん達の身体が…ボロボロに…なっちゃう…!?
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
そうです…ジェネシスは最強であらねばならないのです…!!
ウルビダ
ウルビダ
うっ…うぅっ…
ウィーズ
ウィーズ
うぅっ…
グラン
グラン
うわあっ!
途端、ヒロト君達は苦しみだした。
神無月 遥香
神無月 遥香
皆…
円堂 守
円堂 守
お前達…
ウルビダ
ウルビダ
これくらい…お父様の為なら!
グラン
グラン
そう。父さんの為…




遥香ちゃんなら、分かってくれてるよね?
…分かってる。親を思う気持ちは分かるよ


けど…ヒロト君達の身体が…壊しちゃうんだよ!?
神無月 遥香
神無月 遥香
…もう、リミッター解除は…使わせるべき…?
いや…私は…皆と…サッカーしたい…。
タッタッタッ…
円堂 守
円堂 守
何だよ、これ…ヒロトと遥香ですら、ジェネシスですら、道具なのかよ!
吹雪士郎
吹雪士郎
遥香ちゃん…
ピピーッ!
ウルビダ
ウルビダ
遅い!
円堂 守
円堂 守
ふっ!
ウルビダ
ウルビダ
何!?
円堂は、玲名ちゃんとヒロト君を抜いた。
グラン
グラン
なっ…!?
タッタッタッ!
ウルビダ
ウルビダ
リミッターを解除した私達を躱すだと?何が起こっている?
グラン
グラン
まさか、これも…!
瞳子監督
瞳子監督
仲間を想う力…
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
何をしている!
ジェネシスは勝たねばならないのです!
…っ違う!勝つ事が目的じゃない!
瞳子監督
瞳子監督
人の心が生み出す力。


遥香は今の状態をリミッター解除をしていない。


今の遥香は覚醒状態…リミッター解除を外した二人の心が生み出す想いの力。
神無月 遥香
神無月 遥香
…いや、私はリミッター解除は使わない。
私の中にあるルナリアが私の本来の覚醒状態のモードだから。
タッタッタッ!
円堂 守
円堂 守
豪炎寺!
角間 圭太
角間 圭太
豪炎寺に通らない!ジェネシスも必死だ!
タッタッタッ!
吹雪士郎
吹雪士郎
このボールは…絶対に繋ぐ!
豪炎寺修也
豪炎寺修也
「吹雪…お前の魂受け取った!」 





爆熱ストーム!
ネロ
ネロ
時空の壁!なっ!?パワーアップしてるだと!?うわっ!?
ガンッ!
円堂 守
円堂 守
まだだ!
ウルビダ
ウルビダ
あっ!
円堂 守
円堂 守
遥香!
神無月 遥香
神無月 遥香
うん!
円堂からパスを受けて、私は上がっていく。
神無月 遥香
神無月 遥香
ヒロト君、体をボロボロにしてまでするサッカーが楽しいの?
グラン
グラン
…!
神無月 遥香
神無月 遥香
私がヒロト君に教えてもらったサッカーは、そんなものじゃない!
シュートが決まれば嬉しい、皆でボールを追いかけるのが楽しい、抜かれたら悔しい…私が教えてもらったのは、そんなサッカーだよ!
シュッ!!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
《これは…一次的のリミッター解除ではなく…ジェネシスを超えた…ルナリアの覚醒状態…!?》
神無月 遥香
神無月 遥香
だからこそ、白夜の女神として…この試合を終わらせる!





豪炎寺さん!吹雪さん!
タッ…!
吹雪士郎
吹雪士郎
豪炎寺君!遥香ちゃん!行くよ!
神無月 遥香
神無月 遥香
嗚呼!
タッタッタッ!
豪炎寺修也
豪炎寺修也
おうっ!
吹雪士郎
吹雪士郎
うりゃぁぁーっ!!
神無月 遥香
神無月 遥香
はぁーっ!!ムーン…!!
タッタッタッ!
豪炎寺 吹雪 遥香
クロスファイア!!
神無月は月を、豪炎寺が炎を、吹雪が冷気を纏まとい、そして同時に蹴り込む。3人分のパワーが込められたそのシュートは、ネロに必殺技を出させる暇もなくゴールに突き刺さった。3-3。同点に追い付いた。
ネロ
ネロ
うわぁーっ!?
角間 圭太
角間 圭太
ゴォール!豪炎寺と吹雪と神無月の必殺技炸裂!3対3、追いついたァ!
女子達(遥香除く)
やったぁ~っ!
目金 欠流
目金 欠流
名付けて、遥香さんの月を合わせて…




ムーンクロスファイア!
※元々は豪炎寺さんと吹雪さんのクロスファイアだったけど、主人公の神無月遥香を合わせたら繋がリーヨの3人を想像したらこうなりました。
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
こんな…こんな馬鹿なことが…
信じられないといった様子でこぼす吉良と、それを後ろからただじっと見つめている剣崎。ジェネシスが揃って立ち竦む中、豪炎寺と吹雪と神無月は手を取り合った。
ウルビダ
ウルビダ
う…嘘だ。
タッタッタッ…
豪炎寺修也
豪炎寺修也
やったな。
吹雪士郎
吹雪士郎
うん。
神無月 遥香
神無月 遥香
豪炎寺さんと吹雪さんの連携必殺技…めっちゃ緊張しちゃった…!
豪炎寺修也
豪炎寺修也
全く、いつもの緊張だな。
だって…憧れの豪炎寺さんとかっこいい吹雪さんが居ると…つい…緊張しちゃって…(^_^;)
円堂 守
円堂 守
豪炎寺!吹雪!遥香!
吹雪士郎
吹雪士郎
これは、皆で取った1点だね!
そう言った吹雪に嬉しそうに返事をした雷門イレブン。そしてその様子を、茫然と眺めるジェネシス。
グラン
グラン
仲間が居るから強くなる…。これが、円堂君と遥香ちゃんのサッカーなのか…!?


だが!
試合再開。グラン、ウルビダ、ウィーズが顔を顰め、どこか辛そうな面持ちで雷門イレブンを突破していく。
ウルビダ
ウルビダ
最強なのはジェネシスの…!
グラン
グラン
父さんのサッカーなんだ…!!
神無月 遥香
神無月 遥香
速い!?
角間 圭太
角間 圭太
なんと、グランとウルビダに、全員躱されてしまった!
タッタッタッ!
立向居 勇気
立向居 勇気
っ…!
グラン ウルビダ ウィーズ
スペースペンギン!!
ドーンッ!!
立向居 勇気
立向居 勇気
ムゲン・ザ・ハンド!!
…止めてみせる!もう1点も…やるわけにはいかないんだあああ!!
ドーンッ!!
角間 圭太
角間 圭太
なんと、立向居!スペースペンギンをも止めたァ!
目金 欠流
目金 欠流
G4!
タッタッタッ!
ウルビダ
ウルビダ
ジェネシスの最強シュートが…!?
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
何故決まらない…!
立向居 勇気
立向居 勇気
綱海さん!
瞳子監督
瞳子監督
「分からないでしょう、父さんには。彼らのサッカーには、"ハート"がある!!」
姉さんの顔が晴れやかで…私達のハートはまだまだっ!!
立向居 勇気
立向居 勇気
綱海さん!!
綱海 条介
綱海 条介
壁山あっ!!
壁山 塀吾郎
壁山 塀吾郎
木暮君!!
財前 塔子
財前 塔子
土門!!
シュッ!
土門
土門
一之瀬!!
一之瀬
一之瀬
鬼道!!
鬼道有人
鬼道有人
遥香!!
神無月 遥香
神無月 遥香
円堂!!
シュッ!
グラン
グラン
な、何だ…!?
円堂 守
円堂 守
「感じる…!このボールに皆の想いを感じる…!そうだ…!これは此処に居る人達じゃない…サッカーを愛する…皆の思い!!」
シュッ!!
円堂 守
円堂 守
「互いに仲間を想う、心の力!

これか…このことだったのか、じいちゃん!!」
円堂がそれを理解すると同時に豪炎寺と吹雪が並走する。まるで示し合わせたかのように頷いた3人は、いつの間にかゴール前まで辿り着いていた。

全員分の想いが込められたボールを囲み、感謝をするように合掌した。瞬間、青く輝く線が円堂、豪炎寺、吹雪を囲み、その外側に橙に輝く八つの点が規則的に浮かぶ。点からボールへとパワーが集まると、3人はボールと共に高く飛び上がった。
円堂 豪炎寺 吹雪
ジ・アース!!
ジェネシスメンバー
うわっ!?
ウルビダ
ウルビダ
グラン!
グラン
グラン
うっ!
ドーンッ…!!
ウルビダ
ウルビダ
お父様の為に!
グラン
グラン
負けるわけにはいかない!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
止めるのです!何としてでも!
…義父様、この試合…私達雷門イレブンが勝ちます!
グラン ウルビダ
うわあああっ!
グラン
グラン
そうか…これか…
角間 圭太
角間 圭太
ゴォール!雷門、逆転!勝ち越しだァ!
吉良 誠次郎
吉良 誠次郎
そん…な、こんな事が…。
義父様が力なく倒れるように椅子に腰かけた直後、高らかにホイッスルが鳴り響いた。試合終了。雷門の勝利だ。
瞳子監督
瞳子監督
円堂君…遥香…皆…
ピピッ!ピピッ!ピピーッ!
角間 圭太
角間 圭太
ここで、試合終了!4対3で、雷門の勝利!遂に、遂に、エイリア学園を倒しました!
円堂 守
円堂 守
やったーーー!!
4-3。得点板を見てそれを実感すると、ホイッスルや角馬にも負けないくらい大きく、円堂は喜びの声を上げた。
神無月 遥香
神無月 遥香
…姉さん
タッタッタッ…
瞳子監督
瞳子監督
遥香…


私、貴方の姉として…紗夜に返したのに…まだ、姉さんって言ってくれるの?
神無月 遥香
神無月 遥香
…私にとって、姉さんは私のだった一人の姉さんだから。
瞳子監督
瞳子監督
遥香…!本当…紗夜に似てそっくりね…!
神無月 遥香
神無月 遥香
姉さん…大丈夫、姉さんは頑張ってきたから。
…後、義父様にどう接したら良いか…分からない…




だった一人の義父様…本当のお父さんは居るけど…今は…



義父様として呼んで…良いのだろうか?
次回 エイリア学園の真実そして…エイリア石の真実…!



此処からは主人公の神無月遥香がお日さま園に引き取られた経緯が明かされる…!

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