第59話

アオイ パンジー? (病み化)
263
2024/02/02 12:57 更新
夜の風が私の肌をツンと刺す
ぼんやりと庭先で座り
ある人物を待っている

また、悟様に怒られるだろうか
そんな事が頭の片隅に浮かぶ自分に嫌気がする
伏黒 恵
伏黒 恵
あなたさん....
私はピクっと体が反応し声がした方を見る
なんだか息苦しいような雰囲気に唾を飲む
伏黒 恵
伏黒 恵
こんな時間にすみません...
(なまえ)
あなた
大丈夫よ....それで話って?
私はすぐに彼に問い詰めるように聞いてしまった事を
少し申し訳なく思った
伏黒 恵
伏黒 恵
そう、ですね.....
なんだか歯切れが悪く言葉に詰まっている様子の恵くんをそっと見守る
伏黒 恵
伏黒 恵
俺、あなたさんを自由にしたいって言いましたよね
また


その"甘い"言葉を私に聞かせるのね恵くんは.....

私は思わず強い口調で言い返してしまう
(なまえ)
あなた
無理よっ!そんな事....!!
恵くんが驚いたようにたじろいだ雰囲気を感じ
やってしまったと口を両手で塞いだ




止めることが出来ず
(なまえ)
あなた
もう自由にはなれないのっ。
恵くんが知ってる私はとうの昔に死んだのよ
溜め込んでいたものがドバっと溢れ酷い言葉を浴びせてしまう
(なまえ)
あなた
(ああ、だめよっ!これ以上は)
(なまえ)
あなた
みて!私はこんなにも悟様の痕があるのよっ!
冷静じゃない私は着物をはだけさせ絶対に見せないであろう情事の痕をまじまじと見せる

頭の中は警報が鳴り響く
(なまえ)
あなた
(恵くん....ごめんなさい。諦めて....)
伏黒 恵
伏黒 恵
..........っ!
(なまえ)
あなた
......え....?
あたたかい温もりを感じる
恵くんに...抱きしめられてる...?

なんで?...なんで?なんで?

私の頭は混乱する一方だった
伏黒 恵
伏黒 恵
っんな....こと百も承知だ...
伏黒 恵
伏黒 恵
それでも俺は...あんたが...あなたさんが好きだ
(なまえ)
あなた
だ、ダメよ....恵くんが...はいる隙なんて
伏黒 恵
伏黒 恵
だとしても....!2人の間に入れなくったって....
伏黒 恵
伏黒 恵
俺はあなたさんを愛してる
耳元で優しく囁かれ胸がギュッと締め付けられる
私は貴方の気持ちに応えられない

応えられないの
伏黒 恵
伏黒 恵
応えなくたって構わない.....
恵くんは私の気持ちを読んだかのように
そう言ってくれたが
更に抱きしめる力が強くなり話を続ける
伏黒 恵
伏黒 恵
ほんとうは....俺の自分勝手であなたさんを
苦しめてるって分かってるんだ
伏黒 恵
伏黒 恵
自由にしたいって幸せにしたいって自分に言い聞かせているのに
伏黒 恵
伏黒 恵
あんたが、俺の事で苦しんだり考えてくれているって思うだけでシアワセを感じてんだよ
抱きしめている手を緩め私の右手をとり
手の甲にキスをする恵くんに初めて恐怖を感じる
(なまえ)
あなた
....め、恵くん....
私の左手に何かがあたる
形を確かめると花のようなものだと言うことが分かった
恵くんはその花の方に視線を落とすとハッと乾いた笑いをし手にもつ
(なまえ)
あなた
ど、どうし...たの?
伏黒 恵
伏黒 恵
これパンジーなんですけど....覚えてます?
異様な雰囲気の恵くんにそう言われ
私は首を縦に振るしか無かった
その様子に一瞬恵くんが驚くが
すぐに手元のパンジーに目線を落とし
パンジーの花をぐしゃぐしゃにする恵くん
(なまえ)
あなた
あ!なんで....?
あの頃の優しくて暖かい彼はどこ.....?
パンジーの花を大切にしていた

あの子は....
伏黒 恵
伏黒 恵
ねぇ....あなたさん
伏黒 恵
伏黒 恵
俺だってもう....死んでるんだ
右手を恋人繋ぎされ更に顔が近づいてくる
お互いの吐息が混じり
私の思考はぐちゃぐちゃになっていったのだった.....

アンケート

伏黒恵について
狂ってる恵も良いね!!
73%
お願い正気に戻ってー!
27%
投票数: 64票

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