第65話

愛別離苦2side夏油 傑
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2024/02/08 11:44 更新
(なまえ)
あなた
私も!私も夏油くんと話したい
電話越しに聞こえた声に胸が高なる
久しぶりに聞いたからだろうか

あの日あなたちゃんとお別れ会をしてから
言葉をかわすのを避けていた

彼女の手の甲に唇を重ね告白まがいな事をしてしまった自分が信じられなかったのだ

気持ちの整理をするのに数ヶ月も使ってしまった


なのに、また秘めた筈の"感情"が溢れそうになる
夏油傑
夏油傑
(まずい....これ以上話していたら何を言い出してしまうか分からない)
私は早々に会話を切り上げ通話を終える
今回の任務が終わったら会う約束を取り付ける事ができた


今はそれだけで十分だ
近くにいる硝子に目を向けると
良くやった!とぐーサインをしていたので苦笑してしまった
五条悟
五条悟
傑!なんで切っちゃうんだよ!
まだ話したい事あったのにさ
夏油傑
夏油傑
いや、自分からかければいいじゃないか
許嫁だろ?
自分で"許嫁"という言葉を使ったのにズキリと胸が痛む感覚がする
五条悟
五条悟
だって....出てくんねぇーんだよあなた
悟が不貞腐れたように自分の携帯を出して慣れた手つきで電話をかけはじめる


が、出ないのか諦めたように通話をやめる
夏油傑
夏油傑
悟....お前一日に何回電話かけているんだ?
五条悟
五条悟
えっと.....今は1時間に1回か?
夏油傑
夏油傑
1時間に1回!?....悟お前....
1時間おきにどっか行くのはあなたちゃんに電話をかけていたからなのか

それにしてもストーカー並の連絡数だな
家入硝子
家入硝子
五条.....ストーカーみたいだから辞めなよ
五条悟
五条悟
は?ストーカー?意味わかんねぇ
どこがだよ
夏油傑
夏油傑
1時間に1回はやり過ぎだ
あなたちゃんにも予定があるだろうし我慢するべきじゃないか?
五条悟
五条悟
.............だって最近会えてねぇから.....
しょぼんと落ち込む悟に少し同情するが
鬼電されているあなたちゃんが可哀想なのでグッと飲み込み言葉を続ける
夏油傑
夏油傑
今の任務終わったら休ませてくれる手筈だから
そこまで頑張ろう悟
五条悟
五条悟
くっそー.......やるしかねぇかぁ
悟の背中をグッと押し
硝子に見送られながら任務へと向かう





これが終わったら私は..................




私は..............




彼女に何を伝えようか

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