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第2話

2.はなびら
33
2026/05/20 11:59 更新
桜が舞い落ちるこの景色を、
いつかの僕たちは、並んで見ていた。
tit
「ねえ、aym」
aym
「んー?」
tit
「愛してるよ」
今ではそのほとんどが嘘になってしまった言葉を
心から伝え合いながら。

















































数ヶ月後。
aym
んー…もう寝よぉ…。
見上げれば空は、
君に見せたいくらい綺麗で。
aym
……tit…。
耳をすませば
今でも君の声が聞こえる。
「aym、大好きだよ。」
ギュッ
aym
「もう、titってすぐ抱きつくんだからぁ」
抱きしめても
tit
「え〜、だめ?笑」
aym
「だめじゃないけどぉ」
春ははなびらのように
僕の腕をすり抜けて
tit
「ねえねえ」
tit
「ずっと隣にいような」
それでも忘れたくなくて
何度も何度も
どうか、時間を巻き戻して。
最初からリセットして、
君ともう一回出会って、
もう一回恋したいんだって。
aym
「大好きだったよ」
その時は、もう離さないよ。
離さない。




























街の歩道橋の上にも、
横断歩道の向こうにも、
駐車場の緑のフェンスの前にも、
tit
「aym〜もうちょっとペースあげて!笑」
aym
「tit〜待って〜早いよぉ〜」
tit
「走りたいって言ったのaymでしょ!笑」
いたる所で君の想い出が笑ってて。
aym
ずいぶん住みにくい街になったな



























言い忘れたけど、
君のことがまだ
aym
「好き」
だよ。
1人でつぶやいただけなのにな。
涙が溢れてくる。
どれだけ抱きしめても
あの春は
はなびらのように僕の腕をすり抜けて、
でも、忘れたくなくて、
何度も何度も願う。
巻き戻して。
君と、もう一回出会って、恋がしたい。
tit
「俺と、付き合ってください」
今度はもう離さないよ、
嘘じゃない。












































枯れ落ちた花が、あの日と同じ風に吹かれる。
僕たちは、
この春を、この恋を忘れて、
そして彼さえも忘れ、
これから、新しい春へと流れなければいけない。
僕の終われなかった恋を連れて今、
はなびらは上へと舞い上がっていく。
抱きしめても

春ははなびらのように
僕の腕をすり抜ける。

それでも、絶対君を忘れたくなくて、
何度も何度も叫んだ。
aym
tit…tit…!
誰か時間を巻き戻してほしい。
叶うのならば、
君ともう一回出会って、
君ともう一回恋したいんだ。

もしも会えたら、
今度はもう、離さないよ。
絶対に、もう、離さないんだ。
ずっと一緒にいてやる。

君を離さない。

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