第44話

2章 20話「王族の幼い娘達 後編」
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2024/01/04 02:51 更新
〜そして更に時は流れ、今から7年前〜
ムゼーラ王国に、隣国の国王とその王女が訪問した。
───目的は、友好国として交友を深めるため───
幼少期ヘリオス
ムゼーラ国王様、そしてそのご息女でいらっしゃる
アル様、クリス様、ゼノン様、はじめまして。
わたくし、隣国の王女のヘリオスと申しますわ。
この度はどうぞよろしくお願い致します。
彼女はアルと同い年の少女だったが、かなり大人びた振る舞いを見せた。きっと、教育をちゃんと受け、親にも愛されて育ってきたのだろう。
ムゼーラ国王
ヘリオス様、ようこそおいでくださいました。
さぁ、中へお入りください。
三姉妹とヘリオスは年が近いことからすぐに仲良くなった。そのうえ、この日は自分達の行動にケチを付けまくるヒステリックな義母だって、何も口出し出来ない。流石に他国の王族に知られたらマズい事は彼女だって隠し通そうとするのだった。
幼少期ヘリオス
ところで……アルちゃん達
幼少期アル
???
幼少期ヘリオス
もしこの事があなた達が触れて欲しくない事だったら申し訳ないのだけれど………
なんだか、心から笑えていないのではなくって?
幼少期クリス
…………え???
幼少期ヘリオス
だってあなた達……わたくしが滞在しているここ1週間、楽しい事をしようとすると露骨に悲しいお顔をされるんですもの……………
幼少期ヘリオス
わたくし達が来訪する前に、なにかあったのかしら??
幼少期ゼノン
…………!!!
幼少期ゼノン
 そりゃあたくさんあったよ……!!
幼少期クリス
(でも…………………)
幼少期アル
(義母にバレるのが怖くて言えない………)
幼少期ヘリオス
大丈夫、私は個人としての秘密は絶対に他の人には言わないわ。
だから、隣国の王女としてじゃなく、1人の友達として私に話してみて。
そうすれば少しくらい、気持ちも楽になるんじゃない??
幼少期アル
…………!!!!!!
幼少期アル
(……………ヘリオスになら、話せるかもしれない)
幼少期アル
実は───
こうして三姉妹は義母のことをヘリオスに話した。
幼少期ヘリオス
うわっ………何それ酷い……!!サイテーね!!
幼少期ゼノン
そうでしょう!?!?
幼少期ヘリオス
あなた達……良くこんな環境で生きてこられたわね…………
幼少期クリス
!!!!!!!!!
幼少期ヘリオス
でも…………ひとつだけ、私に言える事は………
幼少期ヘリオス
たとえ義母に脅されて、言う通りにせざるを得ない状況だったとしても…………
親しい人───例えばお父様に、早めに頼るべきだったわね………
幼少期アル
たよる………!!
幼少期ヘリオス
ひとりで抱え込んじゃダメよ。
それこそ、自分の生きる意味を見失う原因になる。
幼少期ヘリオス
だからそうなる前に、味方になってくれそうな大人に頼ってみる。
大丈夫、あなた達の味方は周りにたくさん居るわ!
現に、私がそうでしょう!!と、ヘリオスは義母の虐待じみた教育に苦しむ彼女達を勇気づけた。
そしてこの事が、彼女達を動かす原動力となって行くのである。
ヘリオスがムゼーラ王国を去った翌日……
三姉妹は、一大決心に出た。
幼少期アル
お、お父様……!
ちょっと、話がある。
ムゼーラ国王
…??
ムゼーラ国王
わかった。今夜聞こう。
その夜───
幼少期アル
お父様、実は私達……!
幼少期クリス
ずっと言えなかったんだが、私達義母にいじめられているんだ!
ムゼーラ国王
!!!!!!!!!
ムゼーラ国王
(やはりか………最近あの女の悪い噂が絶えなかったからココ最近ずっと怪しんでいたが………実害の証言が無かったためにずっと追放に踏み込めずに居た……)
ムゼーラ国王
(それにしても私は…………これでは保護者…いや、ムゼーラ王国国王としても失格だな………もっと子ども達との関係を深めておくべきだった……)
幼少期ゼノン
ずっと言えなくて……頼れなくて、ごめんなさい………私達、もっと早く、お父様に頼るべきだったよね………
ムゼーラ国王
いや、良いんだ。
話してくれてありがとう。もう大丈夫だ。
私が、あの忌々しき女を必ずや追放してみせよう
幼少期クリス
ほ、ほんとに?
ムゼーラ国王
ああ。約束しよう。
そして2週間後───
ムゼーラ三姉妹のもとに、新しい従者家族がやって来た。
ムゼーラ国王
彼らは二トン一族だ。お前たちの新しい従者だよ。
その娘、ラディー・二トンは年齢がクリスの1つ下、ゼノンの1つ上だった。
そのため、ヘリオスの時のように三姉妹はすぐ仲良くなった。
幼少期ラディー
はじめまして皆様。わたくし、ラディー・二トンと申します。
ペコリ
ラディーの父は貴族専属の探偵、母は弁護士だった。雇われた目的はもちろん、義母の悪事を暴くためだった。
それから1年半、ラディーの父が調査を始めたことにより、義母の悪事を裏付ける証拠はあっさりと見つかった。
そして義母や彼女の有力な支持者は逮捕され、皇居から追放されたのだった。
義母
義母
(クソっ……!!!二トン一族……!!!絶対に許さない………!!!!!あと一歩だったのに……!!!)
こうして、ムゼーラ三姉妹が義母の悪事に苦しむ日々は、終わりを告げた。
〜今から5年前、アルが14歳の時〜
実はこの頃から、ある1人の少女が世間を騒がせていた。
彼女の名は、Ne。
この年に歌手デビューし、まだ12歳ながらも圧倒的な歌唱力で世界中を虜にさせた若き歌姫である。ラディーは彼女が大好きだった。そのため、三姉妹の側近として働く傍ら、頻繁に推しトークを積み重ねていた。
幼少期ラディー
皆様〜!!聞いてくださいまし〜!!
幼少期アル
どうしたのラディー、嬉しそうだね
幼少期ラディー
アル様!なんとこの度わたくしの推し歌手が……!!
幼少期アル
推し歌手が……??
幼少期ラディー
初のアルバムをリリースしましたの!!
幼少期クリス
Neという歌手か?
幼少期ラディー
そうです!皆様も一度、彼女の曲を聴いてみてはいかがでしょう?
幼少期ゼノン
私……あまり音楽には詳しくないんだけど、それでも大丈夫?
幼少期ラディー
ええ!!!
───三姉妹、Neの曲を聴く───
幼少期アル
…………これって…………
幼少期ゼノン
めちゃくちゃ良い曲!!!
幼少期クリス
か…………感動した…………まるで、私達が義母に虐げられていた時に欲しかった勇気を、今もらったかのようだ………………!!!
幼少期ラディー
ほ、本当に!!!!
嬉しい……!!しかもこの方、わたくしと同い年なの!!!
幼少期アル
ええっ!?!?それってまだ12歳ってこと?
幼少期ゼノン
すごいね!!!!!
幼少期クリス
なぁラディー、もっと彼女について教えてくれ!!興味が湧いてきた!
幼少期ラディー
もちろん!!!!!
〜それと同時期、国王弟は〜
国王弟
(私は、兄上から王座を奪い取れればそれで良いのだ…………何か良い方法は無いのか…………!)
兄に対して強い劣等感を抱き、結局国王になれなかった彼は、ふと、とある人物を思い出す。
国王弟
(そういえば2年程前、兄上の新しい妻が追放されたな…………あやつは結構たくさんの貴族達と繋がりがある…………それも、悪い噂が頻繁に囁かれるような貴族達とだ…………)
国王弟
あやつになら、聞いてみても良いかもしれんな……
それから今に至るまで、ムゼーラ国王の体調は僅かながら、でも着実に悪化していった。
それはもちろん、三姉妹とラディーが元素女子学園げんそうじょしがくえんに通い始めても続いていった。
その原因が、致死量に届かない程微量な毒物であるということは、まだ誰も知らない。
そして今から半年前、ラディーが国王の専属召使いとして国に強制送還された。
to be continued……
作者
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過去編長いうえに下手くそです!!!そして投稿遅らせてしまい大変申し訳ございませんでした!!!

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