第44話

第32章 記憶の中の蒼い瞳
114
2024/10/28 10:48 更新
冷奴
冷奴
シラタマさんは白玉団子が大好きな人だよ~








馴絽
馴絽
その、シラタマ…さん?
馴絽
馴絽
ここって……?



きょろきょろとさせながら、部屋を見回す



シラタマ
シラタマ
その質問には…意味がない


シラタマ
シラタマ
でも、君は特別だから教え上げる
ここは現実と記憶域の狭間……簡単に言えば「夢」




「夢」……と何度もその言葉を飲み込もうとする


シラタマ
シラタマ
何も心配することは無いよ
いずれ、君は目覚める……
そしてここでの出来事もすべて忘れ、微かな落胆が残るだけ…

「このようなことは毎日起こっている」と付け加えられる
なるほど、つまり夢から覚めるということと全く同じなわけだ


その割にはリアルな感触
頬をつねって見ても痛いという感覚がある


本当に夢なのだろうか




シラタマ
シラタマ
いい?
ここから出ていくんだ




シラタマ
シラタマ
いつもの場所で目覚め、ここでの出来事を忘れなくちゃいけない




「ただ……」

と言葉を続ける





シラタマ
シラタマ
一つ、訊いていいかな?

なに、この質問には何も意味がない
大事なのは君の反応だ





シラタマ
シラタマ
””僕たちは、何処かであったことがあるか?””






馴絽
馴絽
っ……?!!
ど、どういうこと…





思い出してみれば、この人とは何処か親近感がある


この人と過ごしていればかつての古い友人との朧げな記憶を彷彿させる



シラタマ
シラタマ
……ごめん、他にも訊きたいことができた
訊いて、いいかな?



首を縦に振る


嘘だ、こんなことはあり得ない


シラタマ
シラタマ
君には沢山の友達がいるよね
友人、仲間、家族……そして恋人


シラタマ
シラタマ
””その絆を失うことに恐怖を感じるか?””


馴絽
馴絽
そんな、そんな恐怖には耐えられない…



シラタマ
シラタマ
もし、とてもリアルで…戦争も何もない幸せな夢があったとする

シラタマ
シラタマ
””その夢から覚めたいと…
暮らしたいと思うか?””




馴絽
馴絽
…僕には、分からない




シラタマ
シラタマ
……なら
その夢が壊れて、あらゆるものが消えたとしよう
シラタマ
シラタマ
””家族、友人、恋人…赤の他人も何もかも
最後には、自分も……
何もかも消えるとわかっていて、君は旅を始めるか?””




馴絽
馴絽
……分からない




頭を優しくなでられる

そして、優しい声色で「ごめんね」と謝られる



シラタマ
シラタマ
それじゃあ、最後の質問に戻るね……





シラタマ
シラタマ
””君は、僕のことを覚えているか?””






馴絽
馴絽
…………






シラタマ
シラタマ
……分かった



シラタマ
シラタマ
僕たちにはお互い、やらなきゃいけないことがある
さ、早く帰ろう……現実に




シラタマ
シラタマ
君の瞳には、モノクロの世界を映しているようだね…





シラタマ
シラタマ
君の世界には、一筋の赤い光が現れる
その赤はすぐには現れないかもしれないし、消えてしまうかもしれない



シラタマ
シラタマ
でも、その赤は……

君の世界を彩る、目印だと覚えていてほしい






馴絽
馴絽
……っ、え…?





突如襲い掛かる痛みに、耐え切れず、その場に倒れこむ




胸には赤い血があふれてきており、刺されたのだと感じる


そして、そのまま意識を手放した_____








※死んでません
あと、中の人がギターの練習&勉強で更に投稿ペース下がります

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