乾 尚人(なおと)
日本バレーボール代表選手でセッターを務めていた
彼にかかればどんなボールもその場面で最適のボールへと変化する
その才能は中学生の頃から注目されており高校バレーでは自身のカリスマ性と実力で自チーム毎年優勝へ導いた程
そんな才能マンが結婚した
相手は日本女子バレーボール代表選手でこの人もセッター
バレーは高校から始めたのにも関わらず1年で点取りマンになるという才能マン
こんなバレーをやる為だけに産まれてきたような人達の間に生まれたのが俺だった
現実は違った
無人 小学生低学年
母さんは俺が産まれた時に現役を引退
今は地域のバレーボールクラブのコーチをしている
この時 素直に頷いておけばよかったんだ
あんなことを言わなければ
バチン!!!!
そこからは地獄だった
4時に起きて走って、基礎練して
学校行って帰ってきたらすぐに体育館に連れていかれて
そこで中学生に混ざってバレーして10時までバレーして
成績は落としたらいけないからそこから勉強して
日付が変わったら寝る
そんな生活が始まった
中学校はバレーが強い歌神中学校に進学させられた
そこからまた練習がキツくなった
全国大会予選が近づくと毎年連れ回された
北は北海道 南は沖縄まで本当に全国回った
全国を見ると色々分かった
そこまで強くないけど1番楽しんでいるチーム
楽しそうではないけど強いチーム
ある奴に全部任せているチーム
才能の原石や才能の塊の奴らのチーム
色んなチームがいた
だけど 全員、全員
いれいす学園に入ってから人の温かさを知った
そしたら少しは楽しいと思えるようになったんだ
みんなのおかげで
あの呪縛から解放されて、忘れられると思ったのに
ようやく忘れそうだったのに…
何で今なんだよ…
結局俺は、アイツらの人形でしかないんだなぁ











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!